第8話

なんだかいつもいっぱいいっぱいな感覚がありました。何をしていても落ち着かなくて、喉が詰まっていて息がうまくできず、集中できない、本やパソコンの画面がチラチラしてしまう。


言葉がうまく出てこなくて説明できないし、できていたとしてもとても労力をかけていて一生懸命に取り組まないとできない、以前とは明らかに何かが違う。周りは普通だというけれど、私の中では本調子ではない。視野もせまく、頭の中にモヤを感じる。そんなことがありました。


それは今思うと脳が休息できていなかったり何か身体の異常があって、眼球も変に動いていたんだと推測されます。


私は同僚がメンタルクリニックに通っていると話してくれたのでその人ならわかってくれるかも、と思い、画面がうまく見れない状況を「画面が波打つ」と表現してその同僚に打ち明けて状況を話してみました。


その後席に戻ってパソコンに向かうとすぐに画面が波打ちました。その現象を現実だと思っている私は「私が話をしたからITの担当者がこのパソコンを波打たせたのかもしれない」「盗聴しているんだ」と思いました。


いま思えばそんな事ができるはずないのに、「思い込んで」いたのです。


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