第6話 大量虐殺後の終戦
軍事専用高速道路で4時間、
超長距離砲撃隊と大層な名の隊だが、最前線から4000㎞ほど離れた最後方に近い施設で、技術者30人に兵が20人の小隊だった。
「サンド隊長殿に、敬礼!!」
副官らしき者の号令で、整列している30人の技術兵に20人の兵達が一斉に敬礼した。
私は返礼して、全体を見渡し、返礼をなおる。
技術兵に兵達が一斉に敬礼をなおった。
訓練が行き届いた、良い軍人に軍属達だ。
「サンド隊長殿!自分は副官ジライ曹長で有ります!宜しくご指導願います!」
私が頷くと、兵達に向き。
「明日10、00に計画通り、超長距離殲滅砲撃を実行する!!各自最終点検を行い、万全の状態で敵国首都王宮を壊滅出来る様最後の一頑張りせよ!!解散!」
「サンド隊長殿に、ミルダ軍曹にケイト軍曹!お3人は同室にする様命令されて居ります!部屋にご案内します!」
ジライ曹長は有能な軍人みたいだ、きびきびした態度で私達を先導する。
通された部屋は、士官部屋にしても居心地悪くなる様な、豪華過ぎる部屋だった。
「ここが司令官殿の部屋で有ります!明日作戦が成功すれば、一日宿泊されるだけに成りますが、お
「ジライ曹長、作戦が成功すれば一日宿泊、とはどう言う意味だ?」
「敵国首都が壊滅すれば、終戦に成ります!数百年誰も成し得無かった偉業を達成された、サンド隊長殿とミルダ軍曹にケイト軍曹、お三方は英雄になられます!」
ジライ曹長が退室し、暫くすると当番兵が食事を運んで来た。
司令官の食事も、栄養重視で旨く無かった。
「ミルダ軍曹の賄い食が食べたいな」
「明日の作戦で平和に出来れば、ケイトと私でサンドさんに美味しい食事用意します」
「楽しみだ!」
まだ薄暗い早朝に目覚めた。
身仕度を済ませ、備え付けのポットで湯を沸かし、コーヒーを入れゆっくり飲んだ。
「苦い!不味い!」
私は、お茶ですらまともに入れる事が出来ないのか・・・戦う以外は全くの役立たずだな。
「不味いコーヒーのお陰で目は覚めたが・・・」
「「おはようございます、サンドさん」」
「おはようミルダ、ケイト」
不味い朝食を食べ、超長距離壊滅砲を眺めていると10時になった。
超長距離砲と言っても大砲では無く、全長10m翼の付いた砲弾が勝手に飛んで行く、今まで飛行制御出来ない物で使え無い高威力兵器だった。
私が発射した自走砲弾は呆気なく敵国首都を消滅させた。
燃え上がり消滅する惨状を私は全て見た、はっきり見える能力を辛く感じながら。
英雄の条件 犬時保志 @ysxyz
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