エンディング

エンディング①「また夏が来る時は」

夏休みが終わった。

無事、夏休みの宿題も終わり、いつもの日常が戻ってきた。


唯一違うのは碧との関係だった。

あの一夏の出来事が、彼女と碧の関係性を少し縮めていた。


「そういえば、この前あのアプリで最高スコア出せたんだ。」


そう言って彼は、自分のスマホを見せてきた。そのスコアを一緒に喜ぶと「あんたならそういうと思った」と彼は言った。



「花火、楽しかったな。」


あの日の帰り際、碧が言った。その言葉が嬉しかった。理由は自分でもよくわかっていない。ただ来年も彼と一緒にいられるのかもしれないという安心感が、彼女を笑顔にした。



「何ニヤニヤしてんだよ。」


彼のスマホを見ながらニヤニヤしていた彼女に、碧は不思議そうに声をかけた。彼はスマホをしまうと、立ち上がり手を差し伸べた。彼女はその手を掴む。



いずれ離れ離れになるかもしれない幼馴染の2人。ただ今は1秒でも一緒にいたいと思う。大切なあなたのそばに。



終わり



▷タイトルに戻る(https://kakuyomu.jp/works/16818093075927510526


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