第2話 選挙違反は突然に

僕は選挙違反で訴えられた。


うちわを配ったのが悪かったとかなんとか。

当然、配ったけど知らんで切り抜けた。


うちわで落ちるかよ。紙のうちわが金のうちわだったら捕まえてくれ。


発登庁でバッジを貰って着けてウキウキだった。14kの本物で退職時レプリカを返却する先輩が多いとか。


先輩議員について回ってたら目が回った。


知り合いが多いから顔と名前を覚えるのは簡単で助かった。


まずは立法の方法と官僚の動かし方を知らないと政治は進まない。


政治家の立法は日本では1%でほぼ無い。


国会は立法府では無い。


人事だ。政争だ。金だ。


金が無ければ人は動かない。


浅ましい?違うな。グローバリズム最高。


僕は結婚した。


佐藤蓉子さんという旧財閥系のお嬢様と。


美人でおっぱいがでかい。


やったぜ。


「条件は不倫はしないこと。それだけです。」


フムフム、それが難しいんだけどな。


アメリカ留学中現地ではガールフレンドを作れなかったので悶々としていたのですよ。僕は。秘書になってからは動き辛い。


「分かりました。守ります。」


蓉子さんはにっこりと笑った。


一年後長男陽一誕生した。


すっごい可愛い。


ああ、結婚して良かった。










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