第34話 ゲームの中へ! その1
今日はハムスター達が全員、家に居る。コタローはゲーム実況を撮ってるみたいだが……
「暇ッチ!そういえばハムケン!ゲームの中に入れる機械が発売されたって本当ッチか!?」
「本当よ〜でも高いんよ。レンタルで一万円するんよ〜しかもクリアするまで出られないけん!」
「ハムッチ!そんな機械使うのやめとこうよ!」
地獄へ行った時のように大変な事になってしまったらやばい!
「えーッチ!いいじゃないかッチ!」
ハムッチは不満そうだ。
「ゲームの世界に入れたら俺は剣士やりたいぞ!」
「僕は料理人やるんじゃ!」
ハムニブとハムタクも盛り上がっている。なんとか止める方法はないのか!?
そうこうしてるとコタローがやってきた!
「話しは聞こえてたっす!お金はおいらが出すからハムケン!レンタルしてくれっす!良い動画のネタになるっす!」
「ほーなん、ならいいんよ〜」
「みんな!本当に行く気なの!?」
「楽しみッチ!」
「活躍するぞ!」
おれの言葉は誰も聞いてくれない……しょうがないのでおれも行く事にした……
おれ達はコタローの実況部屋に移動した。
「この丸い玉にみんな触れるんよ〜」
「ハムケン!ゲームの中に入ったら現実の体はどうなるの?」
「ゲームの中に吸い込まれるんよ。前みたいに死体が残ったりはせんからね〜周りの人も巻き込むかもやけど多分大丈夫よ〜」
ホントに大丈夫か?近所迷惑にならないといいが……
おれ達は丸い玉を手のひらでしっかり触ったそして目をつむった。
目お開けるとそこはゲームの世界だった。
「ここは始まりの平野っすかね?」
「あそこに魔物がいるぞ!倒してみないかぞ!?」
ハムニブが指をさした先には、少しどろっとしている丸い魔物がいた。
「あれはスライムッチ!倒すッチ!」
ハムッチはそう言うとスライムに殴りかかった!ちなみにハムッチの職業は格闘家だ。
「あれ?全然ダメージが入ってる気がしないッチ!」
「僕に任せるんじゃ!特技!胡椒がけじゃ!」
ハムタクは料理人だ。しかしダメージが入っている感じじゃない……
「俺も行くぞ!スラッシュ!」
ハムニブは剣士になっている。しかし切りかかってもぷよぷよと跳ね返される!
「ワシがやるけんね〜」
ハムケンはアーチャーになっている。だが……
「弓って難しいね〜全然当たらないけん!」
「ふっふっふおいらの出番っすね!」
このゲームをやっていたコタローなら倒せるのか!?
ちなみにコタローは槍を扱う兵士になっている。
「なんなんっすかこいつ!全然攻撃が効かないっす!」
どうするんだこれ……誰もダメージを与えられないじゃないか!
ちなみにおれはみんなを回復する僧侶になっている。
もちろん攻撃魔法は使えない!そんな時
「炎よ!飛べ!」
誰か知らない人の声が聞こえた。その人の魔法によってスライムは倒せた。
「あなた達なんでスライムのも勝てないの?この辺じゃあ最弱の魔物よ。あなた達は見た事のない姿してるし……」
知らない人は可愛らしい女性だった。
おれ達はこの世界にきたばかりだと説明した。
「ふうん。そうなんだ、私の名前はマオって言うの。町が近くにあるからそこに行こう!」
おれ達はマオの提案に乗った。
おれ達は近くの町へ来た。この町はギルグというらしい。
おれはコタローにちょっと聞いてみる。
「コタロー、マオってゲームの登場人物なの?あとこのゲームってオンラインなの?」
「このゲーム『ハムクエ』はオフラインっす。おいらこのゲーム結構進めたっすけど、マオちゃんは知らないっす」
そうなのか……マオはどうもゲームの登場人物には感じない……
「ここがギルグの居酒屋よ!ここでいろいろ話しましょう!」
おれ達は席に座り、宇宙怪人ハムスターの事やおれ達は別の世界から来た事などをを説明した。
「ふーん、そうなんだ。じゃあ魔王を倒さないと元いた世界には帰れないんだ……」
マオはあまり驚く様子はない。肝が据わっているのか?
「マオ!ここから魔王の城までどのくらいッチか?」
「すぐよ!10kmくらい」
「え!近!もしかしてこの町は…」
「そうよ!ここは一番魔王城に近い町よ!」
それだったらモンスターが強い事も納得できる。レベル1の俺達では勝てないわけだ!
「レベルを上げたいんだけどどうしたらいいかな?」
「『始まりの町』へ行く事よ!今日はもう遅いから明日、私の魔法で連れてってあげるよ!」
おれ達はまたマオの提案に乗る事にした。
その頃おれの家では
「まったくもう!ご飯の時間になったのに誰もいないじゃない!」
ねここはおれの部屋に来るも、誰もいないのを不思議に思っている。
「コタローの実況部屋にいるのかしら?ちょっと見てみようかな」
実況部屋に入るも誰もいない……
「パソコンつけっぱなしじゃない!なに?この丸いやつ……ちょっと触ってみる?」
ねここはハムケンの機械に触れてしまった……
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