第35話 ゲームの中へ! その2

 次の日……

nおれ達が宿屋を出ると、ねここがいた。

「ねここまでゲームの中へ来ちゃったの!?」

「変な機械を触ったらいつのまにかここにいたわ……なんなのこの世界……」

 ねここに事情を話した。マオが助けてくれた事も説明した。

「そうなのね。マオ!私はねここよ!よろしくね!」

「私こそよろしく!ねここ!」

 二人は仲良くなれそうだ。





「じゃあ『始まりの町』まで行くよ!えい!」

 おれ達はマオの魔法で移動した。

「ここが『始まりの町』っすね!ゲームとしてプレイしてたっすけど実際に来たら感じ違うっすね!」

「ゲーム?どういう事?」

 そうだ!マオにはこの世界がゲームの世界だという事を説明してないんだっけ……

 マオには適当にごまかした。

「ここにはクエスト受けれるところはないんじゃ?早く戦いたいんじゃ!」

「クエスト受けれる酒場はこっちよ!」

 マオの案内で酒場に向かった。





「簡単なクエストの方がいいかな…とりあえず弱いスライムを十匹倒すクエストを受けようよ!」

「意義なしッチ!」

「腕が鳴るぞ!」

 おれ達はマオの提案を受けた!

「おらッチ!」

「胡椒がけじゃ!」

 まずハムッチとハムタクのコンビで一匹倒した!

「スラッシュぞ!」

「薙ぎ払いっす!」

 コタローとハムニブのコンビも一匹倒した!

しかしハムケンは……

「全然弓矢が当たらんのよ!マオ!ねここ!助けてよ〜」

「まったく……このタガーで切るわ!」

「ねここ!時間を稼いで!」

 ねここの職業は盗賊だ!ねここがスライムのヘイトを稼いでるあいだに、マオの魔法で倒した。

「ハムケン!ジョブチェンジした方がいいよ!」

 おれの提案にハムケンはうなずいた……明らかに向いてないよ……

 おれはダメージを受けた人を回復させた。決して何もしてないわけではない!

 そしておれ達はスライムを十匹倒した!

 すぐに酒場に戻って報酬をもらうも……

「10ゴールドしかもらえなかったっす!これでは宿代にもならないっすよ!」

「しかも全然レベル上がらないんじゃ!十匹倒しても1レベルも上がってないんじゃ!」

「まあ初心者向けのクエストだからね…大変だけど、レベルが上がってお金ももらえるクエスト受けましょうよ!」

 おれ達はまたマオの提案に乗った。




 おれ達は「始まりの町」から近くのダンジョン地下迷宮にきていた。

 ここに倒したら経験値がいっぱいもらえて、お金ももらえるレアモンスター「金属スライム」がいるらしい。

「どこにいるっすかね〜」

 ここにきてから一時間くらい経っただろうか?なかなか見つからない。

 その時

「いたぞ!あのメタリックボディは金属スライムじゃないかぞ!」

 ハムニブが見つけた!金属スライムは逃げ足が速いらしいから逃げる前に倒さないと……

「錬成してバクダン作ったよ〜これで倒すけん!」

 ハムケンは錬金術師にジョブチェンジしている。

 ハムケンはバクダンを投げて当たった!結構ダメージが入っているようだ!

「金属殴りッチ!おら!くらえッチ!」

 ハムッチはスキル金属殴りで攻撃した!ダメージは入っているようだがまだ倒せてない!

「金属斬りだぞ!」

 ハムニブもスキルを使って攻撃する!

「胡椒がけじゃ!」

 ハムタクも攻撃した!しかし胡椒がけなんて効くのか?

「私も行くわ!タガー投げよ!」

 ねここも攻撃した!金属スライムはかなり弱っているようだ!

「そろそろおいらも行くっすよ!」

 コタローも攻撃しようとしたが……

「もう一回バクダン行くんよ〜」

 ハムケンがバクダン投げて倒した!

「おいら何もできなかったっす……」

「コタロー!次活躍したらいいよ!」

 おれはコタローを励ました。

 金属スライムを倒した事でおれ達のレベルは10ほど上がった!

「みんな頑張ったね!金属スライムを倒し続けたらもっとレベルは上がるよ!」

 マオが誉めてくれた!

「これからは他のモンスターも倒しながら行きましょう!」

 おれ達はまたまたマオの提案に乗った。




「あ!いたッチ!ハムケン!バクダン投げるッチ!」

 いろいろやった結果金属スライムにはバクダンが効く事がわかった。

「二個作っちゃたんよ〜これで一気に倒すけん!」

 ハムケンはあっという間に金属スライムを倒した!

 錬金術師にジョブチェンジさせていて良かったー!

「またレベル上がっちゃったっすよ!」

 もう十匹は倒している。レベルはかなり上がった。

「確か一匹倒すと10000ゴールドもらえるんじゃろ?ぼろ儲けじゃ!」

 おれ達はキリが良いのでとりあえず「始まりの町」戻る事にした。



 そして酒場へ行って報酬を貰った。他のモンスターも倒していたため、150000ゴールド貰えた!

 今日はもう宿屋で休む事にした。



 夜中目が覚めてしまった。外に出るとマオがいた。

「マオも眠れないの?」

「そうだよ。実は私この世界以外の世界にいた気がするの……どうしても思い出せないのだけど……」

 マオもおれ達と同じように機械を使ってこの世界へ来たのだろうか?

 おれはこの世界がゲームの世界で、おれ達は機械を使って来た事をマオに話した。

「この世界が作り物なの?簡単には信じられないよ……」

 マオはかなり動揺していた。無理もない……

「信じるかはマオ次第だ!おれはもう寝るよ。」

 おれはそう言って部屋に戻った。

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