第33話 宇宙怪人ネコと地球のネコ!

 ねここは最近ハムケンと一休がバイトしているコンビニで働きだした!ハムケンによると……

「ねここかなり仕事出来るけん!頼りになるけん!」

 というらしい……しかし……お金を使う様子はない。

「ねここ!バイト代は貯めてるの?」

「貯めてないわよ!全部使っちゃうわ!」

「何に使ってるの?」

「それは秘密よ!まあそのうちわかるわ。」

 ねここは教えてくれない……気になるな……





 今日はねこことハムケンは休みで家に居る。その時

「ちょっと出かけてくるわ!」

 ねここは家を出て行った。どこへ行くのだろう?

「ハムケン!ねここの後をつけれる道具ない?」

「あるんよ〜3000円で貸すからね〜」

 やっぱり金を取るのか……今回はしょうがない、おれはハムケンにお金を払った。

 ハムケンの道具は姿を消せるマントだった。おれ達はそのマントを着てねここの後をつけた。

 すると……ネコがいっぱいいる、野良猫の溜まり場に着いた!

「みんなご飯持ってきたわ!」

 ねここは大量のキャットフードを持ってきていた。

 それを野良猫に配っていた。

「ねここ!野良猫に餌をあげたらダメだよ!」

 おれは思わず声を出していた。

「ユーキにハムケン!ついてきていたの!?」

「勝手についてきてごめん……でも餌をあげるのはダメだよ!ネコが増えて近所の人の迷惑になるよ!」

「この子達ご飯にも困ってるの!地球のネコとはいえ放っては置けないわ!」

「そうか……どうしたらいいんだろう……」

 おれが困っているとハムケンが助け船を出した。

「近所の人達と相談したらいいんやない?ねここ一人では解決できないんよ〜」

 確かにそうだ。おれ達はハムケンの提案に乗った!





 近所の人達に話したら、みんなでちょっとずつお金を出し合って保護ネコ施設を作る事になった!

 おれ達は野良猫を保護するために、また野良猫の溜まり場にきている。

「みんな!このケージに入ってね!」

 ねここの言葉にネコ達は次々とケージに入っていく。

 宇宙怪人ネコの言葉は地球のネコも聞くのだろうか?

 野良猫は全部で10匹くらいはいる。しかしねここの頑張りですぐに施設に連れてこれた!

だが、大変なのはこれからだ!

「ねここ!この子達、病院に連れて行かないといけないよ!」

 病院に行く予算は集まってない。

「そうなの?でもそんなにお金ないわ……」

 どうしたらいいんだ……そうだ!

「ハムケン!ハムビタンZ売ったお金貸してよ!」

 ハムケンは少し迷っていたが……

「うーん、返してくれるならいいんよ〜」

 ハムケンが貸してくれたおかげで野良猫達の治療はできた!

 ハムケンは30万くらい貸してくれた。

 しかしハムケンいくら溜め込んでいるんだ?





 施設が出来てからしばらく経ったが、資金の方はやっぱり厳しい。

 ねここはバイト代の全てを保護ネコ達のために使ってる。

「ねここ!自分のためにはお金使わないの?」

「保護ネコ達をみていると、とても使えないわ!」

 なんとかならないものか……そうだ

「ねここ!保護ネコカフェとか出来ない?」

「そうね……ここの子達はまだ人に慣れてないから、まだ難しいかな……」

 そうなのか……ままならないな……





 ハムスター達も手伝ってくれている。

 もちろんボランティアでだ。今日は珍しく一休がきている。

「ねここから頼まれたちゃからきたちゃが…猫は正直怖いちゃ……」

 そういえば一休は宇宙怪人ネズミだっけ……でもさ

「宇宙怪人ネコのねここといっしょに生活してるんだし大丈夫じゃない?」

「宇宙怪人ネコは大丈夫ちゃが…地球のネコはわからないちゃ……」

 ここのネコ達は気性が荒いネコはいないし、それに巨大化していたら襲われないだろう。

 おれ達はネコ達の世話をちゃちゃっと終えた。

 そして昼飯を食べていると……

「巨大化しんどいちゃ!ちょっと小さくなるちゃ!」

「小さくなったらやばいよ!」

 おれの言葉も聞かず一休は小さくなった!すると……

 ネコ達の本能を刺激してしまったのか、一休はネコ達に追いかけられた!

 一休は必死に逃げている!

「ユーキ!なんとかするちゃ!」

 そんな事言われても……しかし見過ごせない!

 おれはネコ達を捕まえてケージに戻していった。でも数が多いのでなかなか捕まえられない!

「ユーキ早くちゃ!あ、ああーーー!!!ちゃ!」

 一休が捕まってしまった!ネコに咥えられている!やばい!

「一休!巨大化するんだ!」

「ちゃ!?そうちゃ!」

 一休はネコから逃げ出し巨大化した!

 するとネコ達は落ち着いた。

「一休!もうここでは小さくなったらダメだよ!」

「気をつけるちゃ……」

 その後一休は施設の中では小さくならなくなった。

 もう二度とこんな事はないだろう……





 次の日……宇宙怪人熊の熊吉から電話がかかってきた。

「ユーキさん、園長の熊吉です!」

「え!熊吉、園長になったの?」

 熊吉が動物園で働きだしてからそんなに時間は経ってないぞ……

「成り行きでなってしまったのです……ところでねここさんが面倒を見ている保護ネコ達をうちで預かりたいのですが……」

 いい提案だが……しかし

「なんで動物園が面倒を見てくれるの?」

「うちの動物園では動物の保護もやっていきたいのです!」

「ねここと相談してみるよ!」

 ねここに事情を話すと……

「それはいいわね!動物園がお金出してくれるんでしょ!その話し受けましょうよ!」

 結局保護ネコ達は動物園の施設に移る事になった。

 ねここはボランティアとして保護ネコの面倒を見るらしい。

 お金の心配がなくなって良かったよ!

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