第12話 ハムケンの趣味探し
ハムケンは今日はバイト休みだが、特に何もせず寝ている。
バイトの給料も貯めてるみたいだ。何か買いたい物とかやりたい事とかないのだろうか?
それについて聞いてみた。
「うーん、ワシ趣味とかないんよ」
「だったら探してみようよ!」
「暇だからいいんよ、探してみるんよ!」
ハムケンは探す気になったようだ。趣味が見つかればいいけど……
まずは家で出来る趣味をやってみる。とりあえず一人用のゲームをやらせてみる。
「ゲーム得意じゃないんよ。自信ないんよ」
「このゲームは大丈夫だよ」
ハムケンにやらすゲームは「ヤベの伝説ゴットブレスユー」だ神ゲーの評価をされている。オープンワールドのゲームだ。
「ここはこうかの?合っているんか?」
ハムケンはゆっくり考えながらゲームをプレイしている。おれはあえて、ごちゃごちゃ言わず黙って見ている。
しかしハムケンはしばらく草原をさまよったところで、コントローラーを置いた。
「どこへ行ったらいいかわからんのよ……」
オープンワールドのゲームは合わないようだ。
「じゃあ別のゲームする?」
「いやもうゲームはいいんよ。別の事やりたいんよ……」
別の事をやってみる。
「アニメとか映画見るのはどう?」
「集中力持たんのよ……」
「じゃあ手芸とかは?」
「手先不器用なんよ……」
「家でカラオケとかどう?」
「ワシ音痴なんよ……」
「え、ええー!家の趣味は無理か……」
おれ達は外に出てみる事にした。
外へ出てボウリング場へ来た。ボウリングなら運動神経の悪いハムケンでも出来ると思ったからだ。
「ガーターにならないように頑張るんよ!」
とりあえずガーターはありでゲームを始めた。しかし……
「一投目いくんよー」
ハムケンは気合が入っている。しかしガーターになってしまった。
「ハムケン!まだ一投目だ!これからだよ」
「そうやね。二投目いくんよー!」
しかし、二投目もガーターになってしまった。そして三投目もガーターだった。
「ハムケン!ガーター無しにしようか?」
「ガーター無しにすると負けた気になるんよ!意地でも無しにしないんよ!」
何と戦っているんだ……ハムケンはその後も気合を入れて投げるものの次々とガーターになった。ピンを一本も倒せないまま、最後まできてしまった。
「ハムケン最後くらいガーターになるなよ!」
「頑張るんよ!最後の投球いくんよー!」
しかし残念ながらガーターになってしまった……
「もう1ゲームする?」
「もうボウリングはやめとくんよ……」
ハムケンは何なら楽しめるだろうか?あんまり動かない趣味の方がいいよな。そうだ!
おれ達は釣り堀にやってきた。釣りならハムケンも出来るだろう。
「釣りなんて始めてなんよ。」
ハムケンはそう言って釣り糸を垂らす。ここは釣り堀だ簡単に釣れるだろう。
少し経つとおれの釣竿に魚がかかった!少し引くと簡単に釣れた。
「ハムケン!釣り簡単だよ!」
「よし!ワシも釣るんよー!」
その後おれはもう一匹釣れた!しかしハムケンの竿にはヒットしない……
「もうちょっと待つんよー」
しばらくしてもハムケンの竿には相変わらずヒットしない……
なぜ……
「ワシ釣り向いてないかもしれん……」
諦めかけた時だった。ハムケンにもヒットがきた!
「絶対釣るんよー」
ハムケンは必死に釣り上げようとする!しかし全然魚が上がってこない。どんな大物がかかったのだろうか?
「引きが強いんよーでも絶対釣るんよーあーーー!!!」
ハムケンは叫び声上げて池に落ちた!
「ハムケーーン!!!今助けを呼ぶからな!」
おれはスタッフを呼んでハムケンを助け上げた。
「大丈夫か?」
「ワシ宇宙怪人ハムスターやから、この毛は水をはじくんよ。だから大丈夫よー」
ハムケンは毛を少しタオルで拭く。するとすぐ乾いた。宇宙怪人ハムスターの毛ってすごいな……
「でももう釣りはこりごりやねー」
おれ達は釣り堀から出る事にした。
「ユーキ、ちょっとコンビニ寄りたいんよ」
釣り堀から出たらハムケンはこう言った。近くのコンビニに寄る事にした。
「ジュースとお菓子とカップ麺も買うんよ」
ハムケンは次々と商品をカゴに入れている。一通りコンビニを一周したところでレジで会計した。
「ユーキ、もうちょっとコンビニ居てもいい?」
「え!別にいいけど……」
ハムケンはお客さんや商品を眺めている。しばらく経ったあとこう言った。
「やっぱりコンビニはいいんよ、決めたよ休みの日はコンビニ巡りするけん!」
「でもコンビニで働いているのに?」
「ワシコンビニ好きやけん!いつまででもおれるんよ」
「え、ええー!!」
結局ハムケンは、シフトが入っている日はコンビニでバイトして、休みの日はコンビニ巡りをするようになった。
どんだけコンビニ好きなんだよ……
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