第7話 VS宇宙怪人暴走族

 おれとハムスター達は自動車工場での仕事を終え、帰る準備をしていた。その時工場長から電話があった。

「ユーキ君ハムスター達を連れて工場へ来てくれ!」

 おれ達は工場へ向かった。




 工場に着いた。なにやら人が集まっているようだ。

「オレ達は宇宙怪人暴走族だ!!暴走されたくなかったら金を出せ!!」

 宇宙怪人だって!おれは近くに居た工場長に話しを聞く!

「ユーキ君来てくれたか。実は宇宙怪人ライオンと宇宙怪人シマウマと宇宙怪人チーターに会社が脅されているんだ」

 さらに詳しく聞く

「それで彼らは宇宙怪人暴走族を名乗っているんだ。お金を出さないと工場の周りで暴走すると言っているんだ」

 宇宙怪人暴走族のメンバーをよく見る。宇宙怪人ハムスターは巨大化してもほぼハムスターだ。しかし暴走族のメンバーは人間に近い。顔はライオン、シマウマ、チーターだが、ちゃんと二足歩行している毛も顔の周りしかない。正直特殊メイクしている人間です、と言われたら信じる。

「工場長おれ達に頼むより警察呼んだ方がいいと思いますよ」

 おれは提案してみた。おれ達は仕事で疲れている。戦いはしたくない。

「そうか!警察に電話してみるよ。」

 その間ハムスター達に話しを聞いてみる宇宙怪人暴走族とはどんな組織だろうか?

「僕も知らないんじゃ、聞いた事ないのぅ」

 ハムタク以外他のハムスター達も知らないようだ。すると工場長の電話が終わったようだ。

「ユーキ君警察も来てくれるみたいだけど宇宙怪人の事はわからないから、協力してほしいだってさ。悪いけど捕まえてくれる?」

 戦いは避けられないようだ……

「なに!警察を呼んだだと!なら仕方ない暴走するぞ!」

 ライオンは普通車に乗り込んだ!シマウマとチーターはバンクに乗った。暴走を始まるみたいだ。今回の戦いは人間サイズのままで繰り広げられる事になる。





 おれは近くに居たハムタクの背中に乗る事にした。暴走族はもう走り出している。

「ハムタク、生身のおれ達で追いつけるのか?」

「四本足なら追いつけるんじゃ」

 そう言ってハムスター達は四本足で走り出した。すごいスピードだ!おれは振り解けられないように毛をしっかり掴んだ。

 その時警察がやって来た。

「ハムスターの方達!暴走族の動きを止めてくれ!そうしたら逮捕するから!」

 動きを止めるか……おれは暴走族のバイクと車をよく見てみる。

 バイクも車も改造しているわけではないみたいだ。車は生身で止めるのは難しそうだ。しかしバイクには荷台が付いてある、そうだ。

「ハムタク荷台を掴んでバイク止めれないかな?」

「うーん二人ならいけるかもじゃ」

 作戦は決まった。

「ハムニブは車を止める罠を用意して!残りのハムスター達で二人一組になってバイク止めるんだ!」

「「「「「了解」」」」」」

 ハムニブは先回りするため脇道に入った。近くにいるハム同士で一組になる。コタローとハムタク、ハムケンとハムッチで一組になった。ハムケンとハムッチは大丈夫だろうか?

 コタローとハムタクはスピードを上げてシマウマのバイクに近づいていく

「ハムスターの奴ら速いな。フルスロットだ!」

 シマウマはスピードを上げた。しかしコタロー達もスピードを上げていく!ついに荷台に手がかかった!すごい音を出してバンクを止めた。シマウマはバイクを捨てて逃げたがすぐに警察に捕まった。

「ハムケンとハムッチはどうだ!」

 二人はバイクに追いつけていない!どうすればいいんだ……そうだ

「ハムケン!ハムッチ!ハムビタンZを飲むんだ!」

「ハムビタンZちょっと高くなって1100円なんよ。お金払ってよねー」

 緊急時だから仕方ない……おれは払う事にした。

「いくッチー!!!!」

「いくんよー!!!!」

 ハムビタンZを飲んでギンギンになった二人はチーターのバイクに近づいていく!

「こいつらヤベーよ。アクセル全開だ!」

 チーターもスピードを上げる!しかし二人はついに追いついた!荷台を掴んで止める!チーターのバイクはすごい音を出して止まった。すぐに警察に捕まった。




 バイクの二人を捕まえた時、ハムニブから連絡がきた。

「ユーキ次の交差点の左の道に罠を仕掛けた!車を誘導してくれぞ!」

 おれはハムスター達だけじゃなく警察の人達にも情報を知らせた。

「了解です。協力します!」

 警察の人達も協力してくれるようだ。

 そしてその交差点にきた!ライオンの車から見て直進の道はパトカーが道を塞いでくれている。ハムニブ以外のハムスター達は右の道を塞いだ。車は左折した。よし!成功だ。

 車が罠の上を通った。すると四本のタイヤにヒモが絡みついた、車は少ししたら止まった。宇宙怪人ライオンはすぐに逮捕された。

「ハムニブやったなー!他のハムスター達もよくやったな!」

 おれがハムスター達を讃えるとハムスター達は喜びの声を上げた。

 しかしハムスター達が巨大化したままで戦う事があるとは……

 予想してなかったな。

 この後おれ達は工場の人達から寸志を貰った戦ってよかったー

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