キャラの作り方をどうにかしたい
ひさしぶりの雑記更新です。
近況ノートの方で少し触れましたが、今年はオレンジ文庫ノベル大賞への応募をとりやめようと思っています。
理由は「現状だと十分なクオリティがおそらく出せないから」。
このところ、自作について大きめの課題がいくつも見つかっていて、直そうとはしているのですが今冬のうちには直らなさそうだな……という気がしています。ノベル大賞、次回から三次選考通過しないと選評シートがいただけないので、この状態で出しても意味がなさそうだと思いまして。
課題については大きくふたつあって
1. キャラが弱い(キャラがストーリーの都合で動いているように見える)
2. エピソードと主軸ストーリーとの関連が弱い(キャラが最終的に何をする話なのか明確でない)
なのですが、おそらく両者は相互に密接に結びついているように思われます。
キャラがあるからエピソードができ、エピソードが積み重なってストーリーができあがるので、その結合構造が弱いということではないかと。
で、まずは「キャラが弱い」点からどうにかしようか……という現在ですが、これがどうしたものかなあと。
過去の当雑記でもどこかで書いた気がしますが、自分の場合キャラの細かい設定をあまり先に決めず、本文フェーズでディテールを生やしています。
事前に履歴書的に、容姿やら嗜好やら過去経歴やら家族友人構成やらを細かく決めてもうまくいかないのですよね……設定の集合からはキャラがまったく立ち上ってこず、むしろ本文を書く時に制約になって邪魔になるだけで。
キャラについて個人的に一番腑に落ちたのは下記note記事なのですが、ここでいうキャラの「肌触り」が、ストーリー本編に実際に投入してからでないと発生してこない感じです。
https://note.com/mi_muramatsu/n/nbba8f46669ce
履歴書方式でうまくいかない理由ですが、例を挙げて説明しますと……
バトル系ファンタジーでものすごくよくある過去設定として「魔物に家族等の大切な人を殺されたので、魔物に対して強烈な復讐心を抱いて魔物狩りになった」的なのを見かけます。
ですがこれ、前半から後半は必ずしも導き出せない。
「魔物に大切な人を殺された」後に人はどうするのか、「復讐を決意して魔物を狩る」以外にも様々なケースがあり得ると思います。
大切な人を救えなかった無力感を抱いて、自堕落になるのか。
蘇生のために禁忌の術を探求し始めるのか。
一対一の武力では勝てないと悟り、防衛軍を組織しようとするのか。
あるいはその他の道をたどるのか。
いろいろあるはずなのですよ。
そして、どれになるかは当人の性格によるはずなのですが……
あれっ、自分が今やってるのって、その「当人の性格」を考える作業でしたよね?
……という感じでまったくうまくいきません。
追加で設定を積んでみても、「いろいろあるはず」のバリエーションが拡散していくだけで、統一的な人格がさっぱり現れてくれない。
結局のところ、キャラがどんな奴かを見るには「物語の中に放り込んで反応を見る」しか手段がなくなっている感じです。
で、どうしたものかなあと考え込み中です。
相談に乗っていただいたココナラの編集者さん(自称)からは「まず価値観や動機の部分を、先行してしっかり詰めておく」ことを推奨されましたが……納得はしつつも、感覚としてはあまりしっくりきていません。
アップデートにはだいぶかかりそうだなあ、と思っています。
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