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昨日の残りのクラムチャウダー、チーズとキムチの鶏肉ひきにくいため。これにごはんとレタスのサラダを咥えただけの朝ご飯。
おいしいけど、ちょっとくどいかもしれない。でもおいしいから、ちょっとくどくてもいいかもしれない。世の中味のくどさよりも、大事な問題はいっぱいあるし。何よりもとってもおいしい。
そこで朝ご飯を食べたら、歯を磨いて洗顔をして、部屋へと戻る。
部屋の床には通勤用の鞄がでんと目立つように置いてある。私はその鞄を蹴って、部屋の隅へ移動させて道を作る。通勤用の鞄は底がボロボロだから高い物ではない。でもこれがなくなったら、通勤に困る。そこを考えたら、もっと大事に扱うべきかもしれない。
そして鞄を避けたら、床にハンカチが散らばっているのが目立つ。これは会社で使っているハンカチで、ベッドにかけていたはずだけどいつの間にか床に落ちていた。1枚だけじゃなくてなぜか6枚あるハンカチ。私はこれらを拾って、洗濯カゴにいれた。
冷感スプレーも落ちているので、ドアの方によせておく。これで次使いたいとき、どこにいったのか探さなくて済む。そして冷感スプレーの近くに落ちているハンガーをついでに片付けておく。
ちょこちょこ片付けたおかげで、部屋がすっきりしたはず。これで大丈夫、問題無いはず。そのはずだった。
でもベッドの足下。そこに積んである洋服が気になった。生理の時に使うふわもこグッズを中心として、服、服、服。これらどうしようか? めんどくさいから、そのままでいいや。
本棚には本があふれ、部屋の中も荒れている。荒れているからこそ、物が散らかっていて、適当な感じでほっておかれている。そう私の心と同じように、物は大事にされない。そこで私を含めて、何も大事にされていない部屋かもしれない。
そこで少しずつ部屋を片づけていく。床に落ちている物は、引き出しか棚にいれる。通勤鞄は邪魔にならないようなところに、よけておく。髪の毛はゴミ箱に捨てる。
仕方ない。私以外に部屋を片づける人はいないし。
そう心にとどめて、私はひたすら片づける。ここで決して積ん読してある本を読もうとはしない。『あんたで日常を彩りたい』の2巻や『暇と退屈の倫理学』といった色々な未読の本をなるべく見ないようにして、片づける。
ある程度そうしたら、ここで片づけ終了。少し運動して汗をかいちゃったので、会社でもらったなんちゃら保険の汗拭きシートを使う。この汗拭きシートいつからあるっけ? 少なくとも2年以上前からあるみたいだけど、まあいいや。
とりあえず私の努力で、部屋が少しきれいになった。平日の間たまったストレスやもやもやを現すような汚かった部屋が、今は全く違う。これで私の心もきれいになれば良いのに。あっそれは無理か。
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