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家の外は地獄だ。
別に家の中が天国だって言いたいわけじゃない。家族と分かり合えるなんてファンタジーなので、家の中では基本的には1人。それもあってか、家の中で幸せってわけでもない。
だとしても家の外が幸せであるってわけではない。
仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事。
家から出て職場へ行き、仕事をしなくちゃいけない。
やりがいや働きがいもまたファンタジーなので、仕事で得られるのはお金だけ。人間関係だってひんやりとしていて赤の他人ほど薄くて淡いのだから、良いわけがない。
そこで家から出ることが幸せってわけではない。むしろ家にいるよりも苦しさや辛さがますだけ。
基本的には生きていたら幸せになれなくて、死んだ方がまし。でも自殺なんて抜け駆けは許されるわけがなくて、死という救いが自然にくるのを待つしかない。
生きているよりも死んだ方がいい。そんな状況でいいことなんてない。家の中でいても苦しくて、家から出ても苦しくて。そういう日々がずっと続いている。
それは仕方ない、生きているから。生きていて良いことなんてないから、これが普通なんだ。
そういうわけで休みの日も外出しないようにしている。
無理に外へ出たら頭がごちゃごちゃして、胸がしめつけられるように苦しくなる。そういう状況で外出を楽しむなんて無理で、必要最低限の買い物以外はできない。
仕事をするときだって辛さは忘れられない。でもいくら苦しくても、仕事はしなきゃいけない。そこで腕をぎゅっとつねって苦しさをまぎらわしながら、何とか会社へ向かう。
ぶっちゃけ家の中にいる方がまだマシだ。できるだけ家では何もしないようにしているからかもしれない。知らない人と話さないようにしているし、無理して何かをがんばるってこともしない。
だから私は家にいる。腕をつねっての出社、必要な物の買い物。それ以外は外にはほとんど出ないようにする。
家の中でだらだらして、疲れをとるだけ。休みの日は疲れを取る日。いっぱいたまった疲れを少しでも回復する日。そんな日に家の外で遊ぶなんていう発想が出てくるわけがない。なんせ疲れて疲れて大変だから。
この前近鉄奈良駅近くで買い物したのはイレギュラー。基本的にはああいう風には遠出しないよ。
とにかく生きることが辛くて苦しくて、疲れがいっぱいでどうしようもない。
そういう私に楽しみなんてない。そこで楽になることを期待して、疲れがとれるようにする。そこに幸せなんてないけど、これが私にとって普通だ。
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