第24話

「なかなか衝撃的な出会いだったけど悪い子でなさそうでよかったよ。雪女ってやっぱり冷たい雰囲気かなって思ったけどめっちゃ明るかったし」


「そうですね、六花ちゃんは割と明るい子なんできっとこれから仲良くなれると思いますよ」


「うん、仲良くなれたらいいな。それにしても八咫烏様の家紋の効果が凄すぎて正直怖いくらいだよ」


「八咫烏様の名前はそれだけ強いということなんで悪用しないようにもですが他の誰かに取られたりしないでくださいね。それを利用しようとする悪い奴らもいるのですから」


「そのとおりだね。改めてこれの重要性が分かったから気をつけるよ」


「はい、それじゃ今日の予定も済みましたし帰ってゆっくりしましょうか」


「そうだね、帰ってゆっくりしようか。そぼろとも仲良くなりたいし」


「そぼろちゃんはもう裕二さんのこと好き好きで仲良しさんですよ。好かれるのも才能ですよ、中には相性悪くて暴走してしまう場合もあるんですよ」


「ちなみに暴走した場合はどうなるの?」


「暴走した場合ですか?ここからはちょっときつい話になるかもしれませんがいいですか?」


 ゴクリと息をのむ、一体どんな話になるんだろうか。


「まずは暴走した管狐を竹筒に戻します、方法は色々ありますが一番シンプルなのはダメージを与えて回復するために竹筒に戻るやり方です。戻ったら特別な札で竹筒を封印して出れなくします、あとは術者と距離を離し回復出来ないようにして消滅するまで専用の蔵へ保管します。消滅したら恨みによって災いを、残さないように供養して終わりです」


 ……その話を聞いて俺は絶句してしまう。もし、そぼろがそんな目にあうことになってしまったら俺は耐えられるだろうか?いや、絶対耐えられないだろうな。俺はそぼろが暴走したりしないようにしようと心に誓った。


「さ〜そんな話をしている間に無事帰宅です。ちょっと怖い話をしてしまいましたが、裕二さんとそぼろちゃんに限ってそんなことはないと思っているので安心してください」


 俺は、稲荷ちゃんの笑顔にドキッとしながらその言葉に安堵する。


「あっなんか手紙が届いてますね?普段は手紙とか来ないので珍しいですね。一体誰からでしょう?」


 稲荷ちゃんは手紙を手に取り宛先を確認すると顔色を変えたのが見て分かった。


「手紙は誰からだったの?」と稲荷ちゃんに質問すると手紙をすぐしまい


「今の手紙はお母様宛の物のようですね、これは私が渡しておきます。さっ部屋に帰りましょう」


 稲荷ちゃんのさっきの顔色が気になったが聞くのをためらってしまい部屋に戻っていった。



ここまで読んでくれてありがとうございます。もしこの作品を面白い、続きが気になると少しでも思われたらいいね、フォロー、☆などをいただけたら執筆のモチベーションになります。応援コメントなどもいただけたら必ずお返事しますのでこれからもお願いします


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る