第23話
六花ちゃんが雪華さんに連れて行かれるのを見つめながら無かったことにしようとお互い少しだけくーちゃんとそぼろとじゃれて落ち着いてから六花ちゃんの家をお邪魔しようと立ち上がると雪華さんが駆け足で戻って来る。
「二人ともちょっと待ってもらっていい?今日はうちの娘の六花がゴメンナサイね」
「いえ、最後は予想外でしたがくーちゃんと最初の出迎えの時を考えたらもう少しこちらも予想すべきでしたから」
「そう言ってもらえたら幸いだわ、今後も色々大変だとは思うけどそれにめげずに娘と仲良くしてあげてほしいの、あの子も普段は稲荷ちゃんみたいな年の近い子と話す機会が少ないから。それに先日あなたが大怪我をしたと聞いて心配していたのよ」
「そうだったんですね。ご心配かけてすいませんでした。ですがご覧の通り元気にしていますのでご安心ください」
「え〜あなたの元気な姿を見れて私も嬉しいわ、これからも六花と仲良くしてあげてね、もちろん裕二さんもこれからは六花と仲良くしてあげてください」
「はい、喜んで仲良くさせてもらいます。それとそぼろの件はすみませんでした、次にお会いできる時までには俺もそぼろも成長出来るように頑張ります」
雪華さんとの話も終わり帰るために稲荷ちゃんと歩き出す。
「六花今日の失態は今後の働きで挽回なさい。初めて裕二さんにお会いしましたがまさか八咫烏さまとの縁もあってあの玉藻の娘の稲荷ちゃんの婿だというではないですか!本当ならば六花あなたの婿に迎え入れたいですが、玉藻と争うようなことになるのは得策ではありませんから少しでも仲良くなれるようにしなさい」
「はい、お母様申し訳ありませんでした」
「それにしても、あの裕二って子は面白いわね。これまでたくさんの人や妖に会ってきましたが、あの子の底は計り知れないわ。ただの人間のはずだけどなにかあるから八咫烏様も縁を繋いだのよね?私の方でも八咫烏様の逆鱗に触れない程度で調べてみようかしら」
「お母様、あの裕二様なにか惹かれるとこがありましたがそれもなにかの力の影響からでしょうか?」
「今は分からないけど注意は必要ね、ただ嫌な気配は感じなかったからあまり警戒はしないほうがいいわ。私からも仲良くしてあげてと話したし」
「分かりました。嫌われないように気をつけて今後も仲良くしていただけるように努力します。そしてくーちゃんとそぼろちゃんとも仲良くなれるように」
「まったくかわいいのはわかりますがなぜあそこまで暴走してしまうのか」
「お母様、お母様はまだくーちゃんやそぼろちゃんの良さがわかっていないのです。私がお母様にあの子達の良さをしっかり教えてあげますね」
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