scene8 : 三クラス混合カラオケ(破)
◇
なんとか楽しい(?)カラオケってことで ギリギリのバランスが保たれて中盤戦…
「なあ、コーヒー飲んだとこある?」
「ぷはっ! なんだよその質問? 幼稚園児すぎ!」
「ははははっ!」
「ちげーわ! ドリンクバーの、これ! このコーヒーっ! 飲んだことあるか? って話な!」
トイレで一息ついた後…温かい飲み物が欲しくない? ってことで、ドリンクバーに寄る男三人。
「お…?」
「ん?」
「……ん」
どれを入れて帰ろうか迷ってると、何かの通知が届く。
今度は、クラスの友達から…の、グループ招待?
とりあえずグループに参加してみたら、参加人数が四人…今、五人になった。
そこで早速流れてくる会話は…
〈『ヤバい』
〈『修羅場ってる』
それを見て、ちょっと目を閉じた。
ああ…………そういうのを防ぎたかった……んだよなぁぁ……
修羅場っちゃったか……
あの二人のことだよね…
俺たちは互いに顔を見合わせる。
「なあ……」
「おう……」
「っちゃったか……」
〈『流星帰った?』
『ドリンクバーのとこいる』〉
〈『じゃぁ―――――――――――
――――
――
◇
「誰にでも媚び売ってんじゃねーよ!===!!」
「媚売ってんのはあんただけでしょ!! それなのに男がこっちに寄ってきたからって
「胸出して男のこと誘ってただろーがお前!! 何もしてねーのに寄ってきたみたいに嘘ついてんじゃねーよ! 嘘つきが!!」
「出してないっつーの!!」
「出してただろーが!! 関係ない時にダンス部の衣装みたいなの着てただろーがよ!」
「何回かだけしか着てない! アイツが私に言い寄って来たからっていつまでもうっさいんだよ!!!!」
「調子のってんじゃねーよ!! “けん”が言い寄ったとか言ってっけど!! お前なんかに本気なわけないだろ!!」
「あんなクズ好きとか頭おかしーんじゃねーの!?」
「けんは!!! クズじゃないっっっっっ!!!!!!!!! 」
「……!」
「……ひっ…!」
「……!」
「…!」
「…………!」
「っ!!」
「………!」
「…………別に、犯罪とかしてないし……クズじゃない……………」
「…………」
「………」
「…………」
「……」
「………………」
「………」
「……………」
「ふっざけんな…………………………===………………==っ………けん……」
「……………………………」
「……………」
「…………」
「…………………」
「………………………」
「…………」
「………………」
「なんで………………………なんでぇ…………………?………………………………………………………グスッ………ぅ…………グスッ………………ぅぅ………」
「………………………」
「………………………………………」
「…………………」
「……………………」
「………………」
「……………………」
「…………」
「……………………………」
「………………………」
「………………」
「……………………」
「……………」
「………………」
「……………」
「………」
「…………」
「…グスッ…………グスッ…………」
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