scene 6 :(夕方)家庭科室


「―――なあ

 自分のこと好きな男と同じクラブになるってどんな気持ち?」


「別に…どうせ私のこと本気で好きなわけじゃないでしょ? お互いよく知らないんだし…」

「……」


「なんとも思わない…

 たぶんお互いに」

「ほ〜ん……」



「そういえば茜、まだ教えてもらってなかった。

 ペケくんってなんで誘ったの?」

「…嫌やったん?」


「別にイヤじゃないんだけど。茜が良いって言う人なら私も賛成。

 でも…なんでなのかな? って 」

「あー…」


「何でってゆうか…まあ…その…」

「……?」


「………」

「……」



「中学ん時に……一回、見たことあって……」

「あ、へ~~」


「そん時に……」

「……」


「…………」

「…………」


「いゃ…ぅん………」

「………?」



「………………一目惚れ……」

「…!」



「〜〜〜―っ!」

「……………ぇ」



「…うっさいわーーー!!」

「あっっ! ちょっとどこいくのアカネ?! 帰るのっ?」



「アカネ? アカネ! ……あーー…もー…」




「…………まだ何も言ってないでしょ…」



「あはははっ、顔真っ赤にしちゃって…ふふっ…」



「………でもそっか…アカネがね…」



「あははっ! ……… 」



「 はあ〜〜! なにそれ、も 〜〜〜〜〜〜〜〜っ! いいな〜っ!」




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