第17話

「ハイト、大丈夫」

御影の声が辛うじて聴こえた。

「オレ、生きてるんだな」

「しっかりしてよ、ハイト」

御影が尚も力強く叫んだ。

「よ――――――――し、戦闘再開といくか」

ハイトが雄叫びを上げた。

「フッ、ふっ、無駄なことを」

兼次郎が不敵に忍び笑いをした。

「ムダかどうかやってみなくちゃわからねぇ!」

ハイトがそう断言した。

「小僧っこが」

兼次郎が吐き捨てるようにそう言った。

「魔界制覇キックーーーーーーーーーーっ」

兼次郎が思い切りボールをハイト目掛けて

蹴り込んだ。

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