第12話
「グワーッーーーーーーーーーーーーっ」
ハイトの鋼球をけった脚に激痛が走った。
「ベキッ!いいいいいいいいいいいっ」
鈍く乾いたイヤな音がした。
「ハイト、大丈夫」
すかさず御影が寄ってきてハイトを
介抱した。
「いて――っ。でもいい気持ちだあ」
「バカ」
御影がハイトの折れた脚を思いきり叩いた。
「うううおおーーーーーーーーーーーーーーーっ」
「ふざけた罰よ」
「別にオレはふざけてなんかいないよ。大真面目さ」
「オイオイ乳繰り合うのは勝負の決着が
ついてからにしてくれよな」
ムラカミがボールを握りながら
二人を急かした。
「もう一発お見舞いするぜ
乱気龍トルネード」
ムラカミがそう叫んで鋼球を思いきり蹴ると、
ボールが銀色の龍になって
二人に襲い掛かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます