第10話

「我々、鋼球蹴り球第五師団北部連帯

は真幸田ハイトと麗御影の抹殺

及び排除に向かう」

鋼球蹴り球第五師団北部連隊長の

勝昭卓が高らかにそう宣言した。

「いよいよ始まる。御影ちゃん

覚悟はできてるね」

「ウン、死なば諸共よ」

御影がニッコリと微笑んで敬礼した。

「一番蹴り手ムラカミイケーっ」

卓がそう叫ぶとムラカミが鋼球を

地面に静かに置いた。

「それではハイト様、オレの

魔幻第六キックが捌けるかな」

ムラカミが脚をしならせると鋼球は

緩やかな弾道を描いてハイトに襲い掛かって来た。

「御影ちゃん、フォーメイションG」

「了解」

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