第2話ー2、怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、秋冬編
体育祭のリレーの練習だよ
次の日の体育の時間、、、
体育の女の先生が、、「さて、、今日は、体育祭に備えて、各自、自分たちがやる、種目の練習をやって下さい、、、、団体競技やダンスなどは、後でやります、、」、、そう言うと、、体育の女先生は、待機所で見守った
女の子達は、各々、、競技の練習を始めた
美波と春菜、由美、夢夢は、集まり、、、、すると、美波が、、、「さてと、、みんな良いかな、、まずは、順番ね、、最初は、私が走るね、、2番手は春菜ね、、3番手が由美で、、アンカーは、、夢夢ちゃん、あなたよ、、わかった、、」、、夢夢はあきらめた様に、、、「、、、うん、、春菜、由美、、それで良いの、、」
春菜と由美は、、「もう、、良いに決まっているわよ、、夢夢が、本気だしたら一番早いんだから、、」、、「そうよ、、出来るだけ、頑張って、トップで、バトンを渡すようにするわよ、、」、、「えっ、、無理しないで良いよ、、」
美波は、興奮して、、、「夢夢、、手を抜かないで、、ちゃんと本気で、走るのよ、、私達、4人が本気で走れば、絶対に1位になるわよ、、、」
「えー、、目立つじゃない、、2番ぐらいがちょうど良いんじゃない、、」、、全員呆れて、、、「あのね、、夢夢ちゃん、これは真剣勝負なのよ、、クラスの優勝がかかっているのよ、、わかっているの」、、「そうかな、、ただの、イベントじゃない、、」
「ダメよ、、真剣に走ってね、、後、、妖術は使ったら、ダメよ、、」、、夢夢は、あたりまえと、、「そう言う系の妖術はあるけど、、目立ちたくないのに使う訳無いでしょう、、美波はバカなの、、」、、美波は呆れて、、「まさか、違う妖術を使うつもりじゃ無いよね、、身代わりとか、、体育祭自体を失くす妖術とか、、」、、夢夢は黙ってしまった、、、
そんな夢夢を見て、美波が、、、「あら、、大当たりね、、夢夢ちゃん、、やろうとしたわね、、あなた、、」、、「えっ、、、何の事かな、、美波は考えすぎだよ、、」
、、、「そうかしら、、、さあ、、バトンタッチとか、練習するわよ、、後でトラックで総仕上げね、、」、、「よし、、みんな、、1番になるように練習するわよ、、」
「相変わらず、、美波は鋭いわね、、夢夢のやりそうな事を、ピタリと当てるし」、と、
夢夢は思った、、、
それから、夢夢達は、、バトンタッチの練習を試行錯誤しながら行った、、、
「もう、、難しいわね、、早さとか考えてやらないと、、次の人は、前のランナーの速度とか考えて走らないといけないわ、、夢夢ちゃん、、聞いてるの、、」、、「えっ、、、聞いてるよ、、ずっと、美波の横で聞いてたじゃない、、」、、「さっきの練習で、2度もバトンを取れなかったじゃない、、、」、、「えっ、、そうだったかな」
すると、由美が
、「ごめんね、、、夢夢、、私のバトンの渡し方が悪いのよ、、」、、「違うよ、、由美、、夢夢が悪いのよ、、ちゃんと、由美を見てなかったから、、」
すると美波が、、「あっ、、、トラックが空いたから、、とりあえず、本番と同じて、トラック2周を走ってみようよ、、バトンの受け渡しをちゃんとやれば、みんな、速いから、、必ずトップになれるわよ」
「えー、、夢夢は、体力が持つかな、、」
、、、、美波は呆れて、、、「ねえ、、夢夢ちゃん、、本気で走ってね、、絶対、手は抜かない様にね、、」、、夢夢はニコッと笑って、、「うん、、わかった、、、、」
「やっぱり美波は鋭いわ、、手を抜けないわ、、ほんの少しだけ、普通に走るか、やった事がないけど、、夢夢は本当に早いの、、わからないよ、、目立ちたくないから、全力で走った事無いから、、、」、、と、小さな声で呟いた
4人は、トラックに行き、、トラック半周に2人ずつに別れ、、リレーの練習を始めた
まずは、1番手、美波が走ると、、2番手
春菜が、、「えー、、美波、さすが、運動神経が良いわ、、速いわね、、春菜も、本気を出さないと、、」、、「えー、、春菜、練習だよ、、そんなに頑張らなくても良いじゃないの、、」、、春菜は真剣な顔で、、「ダメよ、夢夢ちゃん、本番のつもりで走らないと、、」
春菜は、美波からバトンを受けると全力で走った、、、「えー、、春菜、本気で走っているわ、、練習なのに、、」、、すると、夢夢の横に美波が来て、、「春菜も、やっぱり速いわね、、体育祭では、1年生から3年生まで、9組で走るから、、3年生にだって負けないわよ、、わかったわね、、夢夢ちゃん、、」
「3年生には、体力的に無理じゃない、、、ねっ、、美波、、」、、「あら、、夢夢ちゃんが本気を出せば、勝てるわよ、、」
「えー、、美波、誉めすぎだよ、、夢夢は、、普通に取り柄のない、平均的な女の子だよ、、」、、美波は呆れて、、「普通の女の子は、陰陽師でもないし、妖術も使わないし、式神だって連れていないわよ、、どこが普通の女の子なのよ、、、」、、「えっ、、、夢夢は普通にも、なれないの」
すると3番手、由美が2人よりは遅く走って来た、、夢夢はバトンを受け取ると、、「美波が見ているから、少しだけ本気で走るか」
、、と、、珍しく、本気を出した
夢夢が少しだけ本気で走るのを、周りで見ていた、美波達と、クラスメートの女の子達は唖然とした、、、「えっ、、、何あれ、、夢夢ちゃん、あんなに、走るの速かったかしら、、、」、、「凄いわ、、何で陸上部に入らないの、、どうみても全国レベルよ」
夢夢は、春菜が待つ、ゴールに着いた、、、春菜は驚き、、夢夢を唖然として見ていた、「えっ、、、春菜、、どうしたの、、あまりに遅すぎたかな、、とりあえず少しは、本気のつもりで走ったけど、、」
我にかえった、春菜が、、「バカ、逆よ、、何で今まで本気で走らなかったの、、陸上部の子より速いじゃないの、、」
夢夢は、、不思議そうに、思った、、、、「えっ、、、ウソ、、、まだ全力じゃないのに、、まずいわ、、目立ちたくないのに、、失敗したかな、、」、、そこに美波達も来て、、「夢夢ちゃん、やっと本気で走ったわね、、、あなた、やれば出来る子なのよ」
、、、「夢夢ちゃん、、これで私達の1位は決定だわ、、私が抜かれても、夢夢が、また抜いてくれるわね、、、」
「えー、、目立ちたくないのに、、、あ~、大失敗だよ、、、まずいわ、、夢夢、、どうすれば良いの、、、、」、、、夢夢は、また憂鬱になった、、、夢夢はこの後の、全体競技や、ダンスは、上の空でやっていた、、
お嬢様学校の賑わう体育祭、、、
とうとう、体育祭の前日になった、、土曜日で、学校が休みにも関わらず、、夢夢の憂鬱は治らなかった、、、
「あ~、、イヤだ、、とうとう、体育祭の前日になったよ、、明日、具合悪くならないかな、、そしたら体育祭休めるのに、、、あっ、おじいちゃんの友達の、薬師が作った、、1日だけ病気になる薬を使うか、、、ダメだ、、絶対、美波に、、だったらルナが持ってる、回復丸を使えばすぐに治るって言われるわ、、、」
夢夢は、大好きなお風呂に入って、リフレッシュしようと思った、、、「あ~、、やっぱりお風呂は良いな、、これで、明日体育祭がなければもっと良いのに、、あっ、また思い出した、、体育祭、誰も見に来なければ良いのに、、でも、お嬢様学校で、芸能人の女の子もたくさんいるから、、無理か、、」
夢夢は、お風呂から出ると、、夕食を少しだけ食べた、、、「ねえ、夢夢、、明日、体育祭でしょう、、体力勝負なのよ、ちゃんと夕食を食べなさいよ、、」、、「無理だよ、、お腹いっぱいで、走れなくなるから」
お母さんは、呆れて、、「あなた、、今、走る訳じゃ無いのよ、、一晩寝れば、またお腹が空くわよ、、」、、「じゃあ、、サラダを一口だけ、、、」、、夢夢はポテトサラダを口に入れた、、、「そんなの、何の足しになるの、、あ~、もう、逃げたな、」、、夢夢は急いで部屋に行った、、、
夢夢はベッドの上に寝転んで、、「あ~、、今日はゲームをする気にも、なれないわ、、起きれなかったら困るし、、」
夢夢は珍しく、12時前に寝た、、、他の子にしては、普通である、、、
次の日の朝、、、夢夢は珍しく、早めに起きていた、、やっぱり少な目の朝食を食べると、美波達が迎えに来た、、、
「あっ、夢夢ちゃん、おはよう、、どう、ちゃんと寝たの、、」、、「うん、、」
すると美波が、、「夢夢ちゃん、、ご飯もちゃんと食べたよね、、リレー、頑張ろうね、、」、、「うん、、」、、春菜がニコッと笑って、、「良かったね、、今日は快晴だよ、、体育祭日和って感じだね、、」、、「雨が降れば良かったのに、、」、と、、夢夢は小さな声で呟いた、、「えっ、、夢夢ちゃん何か言った、、」、、「言わないよ」
夢夢達が、学校に着くと、、もう、周りには、男の子や、芸能関係の人達がたくさん集まっていた、、、「凄いね、、この学校、芸能人が多いし、確か、アイドルをやっている子も数人いるから、それが目当てでしょう」
すると、春菜が、、美波に、、「ねえ、美波、、大空君は来ているの、、」、、美波はニコッと笑って、、「残念だけど、、今日もサッカーの試合があると、他県に行っているから来れないわ、、」、、由美が、「そうか、、残念ね、、最後のリレーの美波の勇姿を見れなくて、、、」、、「良いのよ、、、彼はサッカーが命だから、、」
夢夢は、男の子達や、芸能関係の人達の間を通り抜けるのに、美波の後ろで、顔を隠すように歩いた、、「夢夢ちゃん、、近いわよ、、ちゃんと歩いて、、」、、「無理だよ、、」
4人が校庭に入ろうとすると、男の子達や、芸能関係の人達が、、「おい、あの子達もアイドルなのか、、」、、「うわ~4人共、レベル高い、、」、、「スタイルだって良いよ、、モデルかな、、」、、と、、ざわついた、、カメラマンは、写真を撮った、、、、「特に、あの子、、凄い美人だぞ、、どこのアイドルなんだ、、新人かな、」
夢夢は逃げる様に、校舎に向かった、、、
「夢夢ちゃん、、待ってよ、、速いよ、リレーじゃないのよ、、」、、美波達も急いで校舎に向かった、、、
校庭は体育祭の準備がしてあって、全校生徒は、体操着に着替えると校庭に並んだ、、、、「美波、、まだ、男の子達や、芸能関係の人達がいるよ、、」、、美波は呆れて、、「あたりまえでしょう、、これから体育祭が始まるんだから、、、まあ、全員、芸能人やアイドル目当てでしょう、、私達には関係は無いわよ、、」
すると、春菜が、、「でもさ、、美波、さっきカメラマンが、私達を、撮っていたわよ、、かわいいから、アイドルと勘違いしたのかな、、」、、夢夢は怒って、「やだー、写真なんて、妖術青天の雷で、そのカメラ駄目にしようかしら」、、「ねえ、、夢夢ちゃん、、学校で妖術はダメよ、私達4人の秘密なんだから、、」、と、美波は夢夢を諭す様に言った
こうして、体育祭は始まった、、、学校の周りは男の子達や、芸能関係の人達で溢れていた、、中には好きなアイドルを大きな声で応援する男の子達もいた、、
大声援が起こる中、、体育祭はどんどん進行していった、、夢夢はずっと、恥ずかしそうに美波の後ろで隠れる様にしていた、「夢夢ちゃん、、いつまでそんな事をしているの、、邪魔でしょうがないよ、、次は学年ごとのダンスだよ、、ちゃんと踊るのよ、、アイドルなんかに負けない様にね、、」
「無理だよ、、あの子達は仕事で踊るのよ、、レッスンだってやっているし、、こんなに、大勢の人が見てるから、踊れ無いよ」
美波はニコッと笑って、、「あなた、自覚があるの、、そのアイドルや芸能人より、全然美人だって、みんな思っているのよ、、」
夢夢は困惑して、、「えー、、美波、誉めすぎだよ、、夢夢は目立たない、、一般的なごく普通の女の子だよ、、平凡な女の子なの」
、、、「、、、夢夢ちゃん、、嫌味に聞こえるわよ、、夢夢のおばあちゃんは、オランダ人でしょう、クォーターなのよ、夢夢は神秘的な美少女なのよ、、堂々としてれば良いのよ、、美波だって、うらやましく思うもの」
「確かに、、ルーナおばあちゃんはオランダ人だし、、それも、江戸時代のね、、本当は、おばあちゃんだって、夢魔のクォーターだよ、」、、、と、、小さな声で呟いた
、、「さてと、、私達1年生から、ダンスは始まるのよ、、グランドに集合するわよ」
、、、夢夢達、1年生がグランドに集合すると、音楽が始まり、全員で、ダンスを始めた、、やっぱりアイドルの子達が踊ると、周りの男の子達は声援をあげた、、、ここぞとばかり芸能関係の人達も、カメラを向けた
一部の芸能関係のカメラは、夢夢達も撮っていた、、男の子達も、夢夢達を新人のアイドルと勘違いして、写真を撮り始めた
「ほら、、美波、、また撮っているよ」、、「夢夢ちゃん、、ダンスに集中してね、、話しかけないで、振り付けを忘れるでしょう」
「えー、、単純な振り付けじゃない、、こんなの、一度見れば、、目を瞑っていても踊れるよ、、」、、「夢夢ちゃん、歌も上手だしやっぱりアイドルになれるわよ、、」
夢夢は、、嫌そうな顔で、、「やだ、、絶対に無理だし、、」、、「もう、、話しかけないで、忘れるから、、」
体育祭で、始まった異変、、、
とりあえず、午前の部は無事に終わり、夢夢達は学校のテラスホールで昼食を食べた、、
「さあ、、夢夢ちゃん、これからが本番よ、、今のところ、私達のクラスは2番ね、、最後のリレーで、1番になって優勝するわよ、、、」
すると、テラスホールの窓から空を見上げると、、少し黒い雲が広がり始めた、、それを見た春菜が、、、「えっ、、、何か怪しい雲ね、、まさか雨は降らないわよね、、」
、、「えっ、、、今朝の天気予報では、一日中、快晴って言ってたよ、、」
夢夢は、少しだけ思った、、「えっ、、、このまま雨が降れば、、もう午前の部をやったから、順延は無いし、、中止になるんじゃないの、、がんばれ、雨雲、、」、、すると、それを察してか、美波が、、「夢夢ちゃん、あなた、まさか、このまま雨が降って、体育祭が中止になれば良いなんて思っていないよね」、、、「えっ、、、そんな事無いよ、、せっかくみんなで練習したのに、、思うわけ無いじゃない、、」
午後の部が開始しようとすると、、先程の雨雲が、、また一段と広がり、雷がなりはじめた、、すると、体育祭の進行係が校舎の中で待機してと大きな声で知らせた、、観覧の男の子達や、芸能関係の人達も仮設テントに待機させた、、、
校舎の中から空を見ていた夢夢は、何かの気配を感じた、、すると、美波達も、以前焔からもらった、人には見えない霊感リングのせいか、違和感を感じた、、、由美が「夢夢ちゃん、あの雲おかしいわよ、、普通の雲じゃないわ、、変な妖気を感じるもの」、、
春菜も、、「みんな気がつかないけど、、だんだん異常に大きくなっているわ」、「おかしな事が起きないと良いけど」
夢夢は、妖力をあげると、、雲の中にいる者に気がついた、、、「美波、、あれが、見えるかな、、」、、夢夢から溢れ出す妖気のせいか、美波達にもそれは見えた、、
「ねえ、、、夢夢ちゃん、あの、大きな者は妖怪なの、、空を飛んでるし、、」、、すると、妖怪や怖いもの好きな春菜が、、「あのぼんやり見える姿、、きっと龍よ、、ドラゴンかな、、なぜこんなところに、、」
美波が怒った、口調で、、「まったく、迷惑なやつね、、何をする気なの、、まさか、暴れる訳じゃ無いわよね、そんな事したら体育祭が中止になるじゃない」、、すると、由美が、「ねえ、夢夢ちゃん、、焔ちゃんに来てもらった方が良いよ、、大事になる前に、」
「、、、うん、、、わかった、、」、、夢夢はまた妖力をあげて、、焔の気を探した
「あっ、いた、、焔ちゃん、、」、「えっ、夢夢ちゃんなの、、何かあったの、、」、、夢夢は今の状況を焔に伝えた、、「えっ、、龍なの、、変ね、龍は、神の使いもするような者なのよ、、式神とか、人に迷惑なんかかけるような者はいないと思うけど、、西洋の竜(ドラゴン)ならわかるけど、、わかったわ、、とにかく急いで行くから、、」
焔は封印の間の掛け軸の中から出ると、急いで霊道出して、夢夢の妖気をたどり、、、すぐに夢夢達の前に現れた、「夢夢ちゃん、、お待たせ、、あっ、、あの雲ね、、」、、「うん、、」、、焔の姿は周りの誰にも見えないため、、誰も気がつかない、、、
焔はじっくり空を見ると、、、「えっ、、本当に龍ね、、、それに、あれは雷龍だわ、、雷雲を呼ぶ、、ほら、昔、雨乞いなんかで崇められた、、」、、夢夢は怪訝そうに、、「焔ちゃん、、雨乞いって何、、知らないよ、、」、、「えっ、、雨乞いを知らないの、、農作物など、日照りが続くと不作になるでしょう、、」、夢夢は困惑して、「焔ちゃん、いつの時代の話だよ、、とにかく悪さしないか説得してね、、」、、「、あっ、そうなの、、わかったわ、、」
焔は校舎から、飛び立ち、、雨雲の方に向かった、、、焔が妖気をたどり雨雲に入っていくと、、そこには少し小さめな雷龍がいた
「あっ、、本当に雷龍だわ、、こんなところになぜいるのかしら、、ねえ、雷龍さん、、あなた、どうしてここにいるの、、あなたがいるべき場所じゃないでしょう、、」
雷龍は、焔に気がつくと、、、「なんだ、お前、、、おいらは、やっと親から離れて自由になれたんだ、、中国の秘境を出てこれから世界中を見て廻るんだ、、好きな事をするんだぞ、邪魔するな、、」
焔は思った、、「あっ、この子まだ、雷龍の子どもね、、ねえ、、何がしたいの、、」
「何がしたい、、、、そうだ、、覚えたばかりの術を使って大嵐でも起こしてみようかな、、派手な術を試すぞ、、」、、焔は呆れて、、、「ねえ、あなた、、龍は、神の使いとか、神聖な者なのよ、人様に迷惑をかけたらダメだよ、、」、、「知らないよ、、、そんなの聞いたことが無いぞ、、どうせ、人間にはおいらが見えないんだ、、好き勝手しても、誰も気がつかないよ、、」、、そう言うと雷龍は、、大きな雷を空に放った
「バカな事は止めなさい、、大人しく元いた場所に帰りなさい、、わかったの、、」、、「イヤだよ、、、おいらは気ままに好きな事をやるんだ、、」、、そう言うと、今度は、地上に向かって雷を落した、、、焔はとっさに妖術、空間の狭間で、霊道の大きな穴を開けて雷を飲み込ませた、、、
「えっ、、、何でお前はおいらの邪魔をするんだ、、お前、、精霊だろう、、邪魔をするなら、お前に雷を落とすぞ」、、、焔は、雷龍のあまりにもわがままな態度に、、頭に来て、、「じゃあ良いわ、、龍には龍だわ、、如月様に、、仕付けてもらおうかしら、、でも、大丈夫かな、、如月様は怒ると手加減が出来ないかも、、、」
「おい、、、お前、、逃げないと真っ黒けになるぞ、、良いのか、、」、、焔はダメだと思って、如月に連絡した、、、
すると、、すぐに、焔と雷龍の前に、霊道の穴が開いて、、如月が出てきた、、、
校舎から、空を見ていた夢夢達は如月が来たのを見ていた、、、「あっ、、如月のおばちゃんが来た、、、」、、すると、美波達が、「夢夢ちゃん、、如月のお姉さんでしょう、、凄いわ、、如月のお姉さんも空に浮かんでいるわ、、」、、由美は心配そうに、、「ねえ、、あれって、本当に私達だけしか見えないの、、周りのみんな、騒いでいないけど、、不思議ね、、」、、春菜も、「由美、みんなに見えたら、今日のトップニュースだよ、、、自衛隊だって出撃するよ」
学校の上空、雷雲の中では、、
「焔、、夢夢ちゃんに何かあったの、、、、夢夢ちゃんに何かあったら私が許さないよ」
、、、焔は雷龍の子どもを指差した、、、、「えっ、何、この子、、雷龍の子どもが何でこんなところにいるんだ、、、」
雷龍の子どもは、如月を見て、、「なんだ、お前は、この精霊の親か、、親子でおいらの雷の餌食になるのか、、」
それを聞いた、如月は、頭に来て、、「焔、、こいつが夢夢ちゃんに悪さをしてるのか、、身の程知らずめ、、、私の気配も感じないのか、、、消滅したいのか、、」
すると、焔はあわてて、、「如月様、、落ち着いて、、雷龍と言ってもまだ子どもよ、、暴れないように説得して下さい」
すると、雷龍の子どもはまた、、「おい、、何、ごちゃごちゃ言ってるんだ、、誰が先に雷を食らいたいんだ、、両方か、、」
「ええと、、焔、、こいつ、やっぱり一回死んだ方が良いんじゃないのか、、しばらくぶりに最終奥義、を試してみようかな、、地上ではやった事が無いけど、、やろうかな」
、、焔はあわてて、、「如月様、、それを使ったら、、日本中が消滅するでしょう、、夢夢ちゃんだってただではすまないわよ」
如月は、我に返り、、、「危ない、、夢夢ちゃんまで巻き込むところだったわ」、、、すると、焔が、、「如月様、美波ちゃん達に見えない様に、青龍になって威嚇すれば、恐れて何も出来ないわよ、、夢夢ちゃんは如月様が青龍なのは、知っているけど、美波ちゃん達は知らないからね、、、」
「えー、、そうなの、、まあ、驚かしてはいけないわ、、よし、、妖術、異空間結界、、これでよし、、」
美波達は、、「あれ、、急に如月さんや焔ちゃん、達が見えなくなったよ、」、夢夢は
思った、、「あっ、結界を張った、、如月のおばちゃん、青龍になってあの、雷龍を説得するのね、、そうか、、まだ、美波達は如月のおばちゃんが青龍なのを知らないから驚かせ無いように結界を張ったのね、、」
すると、如月は、本来の青龍の姿になった、、それを見て、雷龍の子どもは驚き、後退りした、、、「おい、、雷龍の子ども、この姿を見て、私が誰だかわかったか、、」
雷龍の子どもは、恐れおののき、、「、、、青龍様、、、ですか、、」、、「そうだ、バカ者、、お前は、消滅したいのか、、私の術で、、見せてあげようか、、」、、雷龍の子どもは怯えていた、、すると焔が、、「ねえ、あなた、わかったでしょう、、如月様がキレる前に、元の場所に戻りなさい、、」
「、、、ごめんなさい、、もう、悪さはしません、、許して下さい、、」、、焔はニコッと笑って、、「じゃあ、早く、元の場所に戻りなさい、2度とこんな事をしないでね」
雷龍の子どもはあわてて、、元の場所に向かった、、、
「なんだ、、、つまらない、覚えたばかりの術を試したかったのに、、しょうがない鶴瓶で試すか、、」、、焔は呆れて、、「如月様、、最近、鶴瓶はおとなしくしてるでしょう、、ダメよ、、」、、「そうなの、、、じゃあ、私は春樹達の所に戻るよ、、」、、
「あっ、如月様、まだ春樹はチベットにいるの、、夢夢ちゃんが気にしてたから、、」
如月は、ニコッと笑って、、「イヤ、、今はペルーにいるよ、、おもしろい、秘薬があるらしいから、、」、、「もう、、いつまで世界旅行してるのよ、、そろそろ日本に戻れば良いのに、、」、、「ルーナも、夢夢ちゃんには会いたいみたいけど、空間の狭間、霊道は、春樹しか使えないし、、春樹でも日本に戻る距離の移動は大変だぞ、、」
「もう、、じゃあ、如月様が作れば良いじゃない、、、」、、「やだよ、、疲れるから、」、、「あら、、いつも簡単に世界中から一瞬で来るじゃない、、」、、「それは、夢夢ちゃんに会いたいからじゃない、、私の夢夢ちゃんに、、」、、「はあ~、、夢夢ちゃんも大変な人に好かれたわね、、」
「じゃあ、、夢夢ちゃんの顔も見れたし、、焔、、帰るわよ、、」、、「はいはい、、幻にもよろしくね、、」、、如月は、また、霊道を使って春樹達の所に帰って行った、、
如月が去った瞬間、結界が解かれ、、雷雲も無くなり、空は秋晴れの模様になった
校舎の中にいた生徒達はまた、グランドに戻り、、体育祭、午後の部が始まった、、
「えー、、やっぱり、リレーはやるの、」
、、と、、夢夢は小さな声で呟いた、、、
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