怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編9話

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、


夏休み編、、9、






封印の間、、、



千年扉の左側の出口から夢夢達は出てきた



春菜は、すぐにスマホの時間を見た、、、


「わあ~、本当に全然時間が進んでいないよ、、あ~、、服装も、元に戻っているわ、あ~あ、、お姫様の格好が良かったわ、、」



由美も、、興奮して、、、


「でも、、やっぱり凄い体験よ、、江戸時代、、歴史の教科書で見た、本物を見たのよ、、」



美波は、、タメ息をついた、、、


「夢夢おばあちゃんは凄い恋をしたのね、、私と大空君も、、あんな風に出来たら良いわ、、うらやましい、、、」


「美波は、まだ、彼氏がいるだけましよ、、まあ、私達はこれからね、、」



夢夢は、不思議に思った、、、


「何で、今まで、ルーナおばあちゃんも、、おじいちゃんも、、千年扉で、夢夢と会ったお話しをしなかったのかな、、、」



すると、焔が、、、


「夢夢ちゃん、、ちょっとした事で未来は、変わるのよ、、もし、ルーナや春樹が話したら違う未来になる恐れがあるのよ、、だから夢夢ちゃん達も、他の人に話したらダメよ」


「うん、、わかった、、」



すると、由美が、、、


「焔ちゃん、大丈夫だよ、こんな事、私達以外、誰も信じないわよ、、」



夢夢も、、、


「あっ、、そう言えば、お父さんとお母さんは、陰陽師なんて、信じていないし、、だいたい、お札の部屋には入れないわよ」


「そうなんだ、、でも、どうして私達は、入れるの、、焔ちゃん、、、」



焔は、、説明した、、


「それは、春樹がかけた妖術のせいよ、、、夢夢ちゃんは、妖力があるから、入れるのよ、、」



春菜は、うらやましそうに、、、


「いいな、、夢夢は、、その内、、いろんな妖術が使える様になるかもね」



夢夢は思った、、、


「もう、、全然使えるし、、内緒だけど、、気味悪く思われるのが、イヤなだけだよ」



すると、焔が、、、


「あなた達も、少しは妖気があるのよ、、信じる心と、、ほら、第六感ってあるでしょう、あれがいわゆる、予知能力なのよ、、」


「あっ、なるほど、、、」



「その内、聖霊具をあげるわ、、、千年扉の妖気を使って、妖術が少し、使える様になるわよ、、、」


「えっ、そうなの、、」



春菜は、ニコッと笑って、、、


「由美、、美波、、また、楽しみがふえたわよ、、」


「そうよね、、妖術が使えたら便利よね」


「私は、変化なんか良いわね、、、」



焔は、、困った顔で、、、


「みんな、、千年扉を使った時だけだよ、、まあ、、空間ボックスは、大した妖力を使わないから千年扉の妖気無しでも使えるかもね、、、」



春菜は、ニコッと笑って、、、


「それ、、一番便利じゃない、、、だって何でも入れて、いつでもどこでも出せるのよ、、焔ちゃん、、その聖霊具は、いつ、もらえるの、、、」


「う~ん、、、なるべく早く、3人分、用意するわ、、、、」



美波達は、ニコニコと笑って、、、


「やった、、、これで夢夢と同じね、、、」



「じゃあ、私は掛け軸に戻るわよ、、」


「うん、、焔ちゃん、ありがとうね、」



焔が、掛け軸に戻ると、、夢夢達は、封印の間から大広間に戻った、、、



大広間、、、


美波が、スマホを見ると、、、


「あっ、、、まだ、夢夢の家に来て、1時間しか経ってないよ、、、」


「そうなの、、千年扉を使って、、5~6時間は、江戸時代にいたはずよ、、」



夢夢は、美波達に、、、


「どうするの、、蔵でも見るの、、」


「え~、、今日は、いろんな体験したし、、夢夢のおばあちゃんに、江戸時代で会ったし、、もういいかな、、、」


「そうね、、凄い経験したし、、満足かな」


「帰るか、、蔵は、お兄ちゃんと一緒の時で良いわよ、、、」



美波達は、夢夢のお母さんと、佐藤のおばあちゃんにあいさつをして、、帰って行った、







お母さんの、疑問、、、






夢夢は、門まで美波達を、送った、、



大広間、、、


お母さん、早速、ドラマを見ていた、、、


「え~、、また見ている、、、」


「夢夢も同じでしょう、、、」


「あれ、、佐藤のおばあちゃんは、、、」


「今日は、もうあがってもらったわよ、、、全部済んだし、、、」



お母さんは、不思議そうに、夢夢に聞いた


「夢夢、、どうして美波ちゃん達は、すぐに帰ったの、、、」


「ええと、、、春菜のお兄ちゃんがいないし、、歴史とか美術は、わからないから、、つまらなかったのよ、、、」


「そうなの、、そう言えば、春菜ちゃんの、お兄ちゃん、社会科の先生だったわね」


「うん、、そうだよ、、、」



夢夢は、気になってお母さんに聞いた


「お母さん、、お母さんは、お父さんと結婚する時におじいちゃんや、おばあちゃんと会ったでしょう、、、」


「あたりまえでしょう、、会わずにどうやって結婚するの、、、でも、、どうしたの」



夢夢は、不思議そうに、、、


「夢夢は、おばあちゃんの古い写真とか、見た事が無いわ、、、」


「あっ、、、そう言えば、私も、見た事が無いわ、、、写真が嫌いなのかな」



夢夢は、お母さんに、、、


「お母さんが、ルーナおばあちゃんと初めて会った時は、どうだった、、、」


「う~ん、、、凄く若く見えたわ、、ルーナおばあちゃん、、、外国人でしょう、、、、きれいな人だと思ったわ、、、」



夢夢は思った、、、


「違うよ、、ルーナおばあちゃんは、、夢魔だし、、外国人じゃないわよ、、、」



すると、、お母さんが、大きな声で、、


「あ~、、、そうよ、、夢夢とそっくりな顔だわ、、夢夢が大人になったみたい、、、、あっ、違うわ、、夢夢がおばあちゃんに似てるのよ、、、」


また、夢夢は思った、、、


「さっき、江戸時代でルーナおばあちゃんに会って来たからわかっているよ、、やっぱりあれは、本当にルーナおばあちゃんなんだ」



お母さんは、不思議そうに、、、


「何で、今まで気がつかなったのかな、、、まあ、夢夢は、私とも似てるし、、美人はみんな、同じ様に見えるのかな」


「え~、、また、お母さん、自分で美人と言うの、、、」


「あら、、あっているでしょう、、どう見ても、、私は美人でしょう、、、」



夢夢は思った、、、


「夢夢は、、ルーナおばあちゃんや、お母さんと全然、性格は違うかも知れないわ、、、あっ、、でも、年をとると、あんな風になるの、、イヤだ、、、今日見た、若い、ルーナおばあちゃん、性格も、かわいかったもの」




「夢夢は、、大人になりたくない、、、」



「えっ、、夢夢、、何を言っているの、、」



夢夢は、おもむろに立ち上がると、、、


「お母さん、、夢夢は、今日疲れたから、ゆっくりお風呂に入るから邪魔しないでよ」


「えっ、、別に良いけど、、あなた今日、

疲れる事をしてないじゃない、、、」


「いいの、、、夢夢は、疲れているの」


「、、、変な子ね、、、まだ、早いから、、ゆっくりお風呂に入って良いわよ」




夢夢は、1時間ぐらいお風呂に入っていた



「、、、、千年扉は、、いろんな事がありすぎて精神的に疲れるわ、、、、」



「でも、、美波達は、嬉しそうだったわ、、焔ちゃんの、聖霊具にも、興味を示してたし、、あれは、千年扉を使った時にしか発動しないのよね、、、」



夢夢は、困った顔で、、


「じゃあ、、、また千年扉を使ってどこかに行くって事なの、、、はあ~、、、タメ息しか出ないわよ、、、」



「夢夢は、世界で1番、悩みの多い女の子だわ、、、」


そうでもないと、思いますが、、、



「えっ、、何か言った、、、気のせいかな」



夢夢は、早めの夕食を食べると、、、


自分の部屋のベッドに寝転がると、、ぼ~っと、していた、、



「あっ、、、もう、何も考えたくない、、、ゲームだ、、、ゲームだよ、、」


すぐに悩みを忘れる夢夢であった、、、


「違うよ、、、夢夢は繊細な女の子だよ、」



夢夢は、ゲームに夢中になり、夜中まで起きていた、、、







春菜のお兄ちゃんに起きた、悲劇






それから2日後の、お昼過ぎ、、、



夢夢とお母さんと佐藤のおばあちゃんは、、

大広間で、テーブルの横に座り、、お茶をしていた、、


「この、クッキー、、美味しいね、、」


「夢夢、、それは、佐藤のおばあちゃんが手作りで作ったクッキーよ、、、」



夢夢は、ニコッと笑って、、、


「そうだと、思った、、佐藤のおばあちゃんは、何を作っても美味しいね、、」


「夢夢お嬢様、、、良かったです、、、作ったかいがあります、、、」


「本当に、美味しいわね、、お母さんも、後でレシピを教えてもらうわ」



しばらく、、、テーブルの横でお茶しながら、テレビを見ていたら、、、



夢夢のスマホに着信が、、、


「あ~、、由美からだ、、、」


「夢夢、、今、良いかな、、、」


「うん、、大丈夫だよ、、で、、何、、」



夢夢は、テレビから少し離れて、、、由美に聞いた、、、



由美は、、心配そうな声で、、、


「あの~、、春菜のお兄ちゃんの事、なんだけど、、、」


「えっ、、また、蔵の探険隊なの、、」


「違うわよ、、、さっき、春菜から電話があって、、どうも、交通事故にあったみたいなのよ、、、」



夢夢は、驚いて、、、


「えっ、、大丈夫なの、、」


「ええ、、軽い怪我だけど、2~3日は入院するみたい、、」



夢夢は、ほっとして、、、


「じゃあ、良かったわね、、、」


「それが、、一緒にいた、お友達が、大怪我をしたみたいよ、、、」


「そうなの、、」



由美は、怒った口調で、、、


「夢夢、、聞いて、、その事故を、起こした犯人、、逃げたらしいわ、、」


「え~、、ひき逃げなの、、、でも、、警察がすぐに捕まえるでしょう、、、」


「それが、、昨日遅くで、目撃者もいなくて、時間がかかるって警察が言ってたみたい、、、」



夢夢は、怒って、、、


「え~、、酷いわね、、何で逃げるかな」


「夢夢、、さっき、美波にも電話したら、これから、病院に、お見舞いに行かないかって、言われたの、どうする、、春菜はもう、病院にいるけど、、」


「うん、、、良いよ、、」


「じゃあ、、美波と、これから、夢夢のお家に向かうわ、、よろしくね」


「わかった、、用意するよ、、」



由美の、電話が終わると、、、夢夢は、またテレビの近くのテーブルの横に座ると、、、お母さんが、、、



「夢夢、、、どうしたの、、由美ちゃんでしょう、、、何があったの、、、」


「、、、春菜のお兄ちゃんが交通事故にあったらしいわ、、、」


「え~、、大丈夫なの、、、心配ね」


「うん、、、でも、軽症だって、、軽い怪我で済んだらしいよ、、」


「良かったわね、、」


「でも、一緒にいた、お友達が、大怪我をしたみたいよ、、」


「まあ、、大変ね、、」


「それに、、事故を起こした、犯人は逃げたらしいわ、、」


「え~、ひき逃げなの、、許せないわ」



佐藤のおばあちゃんも、、、


「まあ、、世の中には、、酷い人がいるのね、、」


「お母さん、、夢夢は、これから、由美達と春菜のお兄ちゃんの病院にお見舞いに行くから、、、」


「わかったわ、、お大事にと言ってね」


「うん、、、わかった、、」



しばらくすると、、門のインターホンが鳴った、、、


「あっ、、、由美達が来た、、、お母さん、行ってきます、、、」


「夢夢、、よろしくね、、」



夢夢が門横の出口から出て来ると、、由美と美波が待っていた、、


「夢夢、、すぐそこの大きな病院だから、、じゃあ、行くわよ、、」


「うん、、、」



夢夢達は、病院に向かった、、、



病院内、、、


「あっ、、この病室ね、、」


病室に入ると、、春菜が、お兄ちゃんのベッドの横に座っていた、、、


「あっ、由美、美波、夢夢、、ごめんね、、心配かけて、、大した事無いのに、、」


「うん、、良いわよ、、」


「あっ、、春菜のお兄ちゃん、、どうですか、、、痛いの、、」



春菜のお兄ちゃんは、照れ笑いで、、、


「いや~、、春菜の言うとおり、大したこと無いけど、念のため、検査があるから2~3日入院だって、言われたんだ」



すると、由美が、、、


「春菜のお兄ちゃん、、お友達は、、」



春菜のお兄ちゃんは、険しい顔で、、、


「、、、、あいつの方が重症だよ、、足を骨折したし、頭も凄い怪我をしたらしい、、今、集中治療室にいるよ、、、」


「あいつ、俺をかばったんだ、、、頼む、、助かってくれ」



美波は、春菜に、、、


「逃げた犯人は、どうなったの、、」


「うん、、さっきも、警察がお兄ちゃんいろいろ聞いていたけど、、目撃者もいないし、暗いし、、お兄ちゃん、メガネが壊れてハッキリ見えなかったみたいなのよ、、、もう、肝心な時に、、、」


由美が、春菜に小さな、声で、、


「ねえ、、ルナならどうにか出来るんじゃない、、ひき逃げ犯、、探せるかもよ」



春菜は、あっ、と思い、、お兄ちゃんの事を忘れて、、、


「そうよ、、ルナなら、ひき逃げ犯人を探せるわ、、、」


「春菜、、声が大きいわよ」



それを聞いた、春菜のお兄ちゃんが、、


「春菜、、それって、迷惑YouTuberを捕まえてくれた、夢夢ちゃんのおじいちゃんの知り合いの警察関係者のルナさんの事だろう」


美波は、まずいと思い、、、


「あっ、春菜のお兄ちゃん、気にしないで、ルナさんは、忙しい人だから、無理だわ」


「えっ、、そうなの、、、」



夢夢は、思った、、


「そうそう、、ルナは忙しいの、、」


由美が、、、


「春菜、、お兄ちゃんは、少し休ませてあげないと、、少し待合室でお話し、しようか」


「あっ、、そうね、、」


「じゃあ、春菜のお兄ちゃん、お大事に」


「ゆっくり、休んで下さい、、」


「えっ、、、、あっ、、ありがとう」



病院内の待合室、、、



由美が、春菜に、、、


「春菜、、ダメじゃない、、お兄ちゃんの前でルナの話は、、、」


「ごめんね、、つい、興奮して」



美波が、夢夢に、、


「ねえ、、夢夢ちゃん、、ルナならひき逃げ犯人を探せるの、、、」


「うん、、春菜のお兄ちゃんは、ひき逃げ犯人の車と接触したのよね、、それを夢夢が読み取れば、ルナなら探せるわ、、、」



春菜は、不思議そうに、、、


「夢夢ちゃん、、あなた、春菜のお兄ちゃんの事、触れるの、、」


「え~、、無理に決まっているじゃない」


「そうね、、夢夢が春菜のお兄ちゃんを触ったら、お兄ちゃんが怪しむわね、、、」



春菜達はタメ息をついて、、、


「はあ~、、やっぱりね、、、じゃあ、どうやってルナに教えるのよ、、」



夢夢は、、ニコッと笑って、、


「あの~、、春菜がお兄ちゃんを触って、それを夢夢が触っても読み取れるよ」


「そうなの、、じゃあ、さっき、お兄ちゃんの体を右手で触ったわよ、、お布団かける時に、、夢夢、触って、、」



すると、夢夢が春菜の右手を、触り、、妖気を放つと、、、夢夢の体が、、淡く光った


「よし、、、、気配は読み取ったわ」


「えっ、、夢夢ちゃん、妖術なの、、」


「うん、、この念をルナに伝えれば、ルナが犯人を特定するわよ、、」


「夢夢ちゃん、、凄いじゃない、、あなたもおじいちゃんと同じで、陰陽師になれるんじゃないの、、、」


夢夢は、困った顔で、、、


「イヤだよ、、夢夢は、普通の女の子を目指しているんだから、、、」


「そう、、、じゃあ、夢夢ちゃん、また、、普通の女の子体験、、、社会科見学が楽しみね、、」


「えっ、、、うん、、、」



春菜は、夢夢に、、、


「夢夢、お願いね、、ルナに絶対に絶対犯人を見つけて、警察に行く様にさせて、、」


「ふふふ、、、、後悔するくらい、恐怖を与えるわ、、ルナが、、、」


美波は、、夢夢に注意した、、、


「夢夢ちゃん、、悪い顔をしてるわよ、、、ちゃんとルナに言うのよ、、やり過ぎたら、ダメだって、、」


「えっ、、少しぐらい、良いんじゃないの」


「ダメです、、わかった、、」


「うん、、美波お母さん、、、」






怪し、夢魔のお願い叶えましょうか、、






春菜は、もう少し、お兄ちゃんの病室にいると言うので、、夢夢達は、病院から帰る事にした、、、、



「じゃあ、、、夢夢、お願いね、、、」


「うん、、春菜、任しといて、ルナに今夜、犯人探してと言うわ、、、春菜、お兄ちゃんお大事にね、、、」


「うん、、よろしくね、、、」



夢夢達は病院から帰って行った、、、



夢夢のお家、、、大広間、


「あら、夢夢、お帰りなさい、、」


「あっ、お母さん、ただいま、、」



お母さんは、心配そうに、、、


「ねえ、、春菜ちゃんのお兄ちゃんは、どうだったの、、、」


「うん、、大丈夫みたい、、」


「じゃあ、良かったわね」



夢夢は、、険しい顔で、、


「でも、お友達は大変みたいよ、、今集中治療室で、治療を受けているみたいなの」


「まあ、、かわいそうに、、」



夢夢は、怒って、、、


「本当よ、、ひき逃げ犯人に天罰が下れば良いのに、、、」


「警察がすぐに捕まえるわよ」


「、、、そうね、、、」



夢夢は、思った、、、


「私が、ルナになって、天罰を与えるから、すぐに自首するわよ、、」



その日の夜、、、


夢夢は、、お風呂と、夕食を済ませて、自分の部屋にいた、、、



ベッドの上に座ると、、妖力を上げて、、


「さてと、、春菜の右手から、感じた、お兄ちゃんの記憶の残像思念、、を読み取るわよ、、、」


夢夢の体が、淡く光った、、、、



すると、夢夢の頭に映像が浮かび、、、、、事故を起した車は修理工場にあるのが見えた


「犯人のヤツ、、証拠隠滅をしようと思っているのね、、、そうはさせないわよ、、」


夢夢は、車から、持ち主の残留思念を読み取った、、、その男は、すぐ近くにいた



「あっ、、、この車の持ち主ね、ひき逃げ犯人は、、、、こいつね、、、」


夢夢は、近くのマンションの部屋で犯人らしき男を見つけた




マンションの1室、、、


「くそ、、何であいつら、あんなところを歩いていたんだ、、酔ってたから、気が付くのが遅くなった、、、、まあ良い、、親父の秘書が知り合いの所で、車は修理したし、口止め料も払ったし、、誰も気が付かないだろう、、」



ひき逃げ犯人の男は、ニヤリと笑って、、


「万が一は、、親父の力で、もみ消してもらえば良い、、こんな事で、俺の未来にケチを付けたくないからな、、誰か身代わりを立てれば良いだろう、、、」



その様子を、妖術で見ていた夢夢は、、、


「こいつ、、何、、、1回死んだ方が良いんじゃないの、、」



夢夢は、妖力を上げて、ルナに変身すると、、更に、妖力を上げて、その、ひき逃げ犯人を眠らせた、、、


「じゃあ、、怪し夢魔が、、春菜のお兄ちゃんの願いを叶えるわよ、、、」



ルナは、ひき逃げ犯人の、夢に侵入した



ひき逃げ犯人の、夢の中、、、



「ええと、、、あなた、、事故を起こして逃げたでしょう、、、」


「えっ、、何だ、、この夢、、、、お前は誰だ、、俺の夢から出ていけ、、、俺の夢だ、全て俺の自由になるだろう、、あれ、、消えない、、、」



ルナは、ニコッと笑って、、


「あら、、消えないわよ、、、、あなた、警察に自首するつもりはないの、、、」


「ふざけるな、、そんな事するか、俺の親父は大物政治家だぞ、、どうにでもなる」



ルナは怒って、、、


「あなた、、1回死んでみる、、、」


「バカ、、これは夢だろう、、起きたら、全て終わりだ、、何にも変わらない」



ルナは、ニヤリと笑って、、、


「あら、残念、、今、夢で死んだら、寝てるあなたも死ぬのよ、、突然死としてね」


ひき逃げ犯人の男は、ニヤニヤと笑って


「おい、、何の冗談だ、、面白いやってみろよ、、、」


「そうか、、やっぱり1回、死なないとダメみたいね、、鵺、、この男を、食べても良いわよ、、、」



男の夢に、大きな妖怪、鵺が現れた、、、


「ご主人様、、、あれ、、夢夢様じゃない」


「うるさい、、鵺、、今はルナなの、、この男に天罰を与えるからやって、、食べても良いよ、、」



男は、、鵺を見て腰を抜かした、、、


「うわ~、、化け物だ、、、」


「え~、こいつ、、あまり、美味しそうじゃないな、、」


鵺は前足で男を、踏み潰し、、、鋭い爪で男に触れた、、、


「う~、、苦しい、、どうして、夢なのに、、、痛い、、痛い、」


「どう、、自首するつもりは無いの、、」


「ふざけるな、、、俺はこんな事で、将来を潰せるか自首なんかしないぞ」


「あっ、そう、、鵺、もう地獄に落としても良いわよ」



鵺は、男を口にくわえて、、少しだけ噛んだ


男は、、泣きながら、、大きな悲鳴をあげた、、、


「痛い、、痛い、、、お願いします、、許して下さい、、、自首します、、助けて下さい、、」



鵺は、男を吐き出した、、、



「本当に、、じゃあ、明日すぐに自首してね、、しないと、あなたの人生、明日で終わるわよ、、鵺が、あなたを、地獄に連れて行くからね、、わかった、、、」


「はい、、、絶対、自首します、、約束します、だから、殺さないで下さい」



男は泣きながら、何度も、頭を下げた


夢夢と鵺は、男の夢から消えた、、、



夢夢の部屋、、、


空間から、ルナが現れた、、、


「鵺は、おとなしく、式神の間に戻ったわね、、、、あっ、、もう一仕事しないと」



ルナは、、また、誰かの気配を探ると、、

空間に消えた、、、



昼間に行った病院の集中治療室、、、



寝ている、春菜のお兄ちゃんの友達の夢に、、ルナが現れた、、、


「あの~、、」


「ええと、君は誰、、かわいい、、、天使なの、、俺は死んでしまったのか、、、」


「違うわよ、、まだ生きています、、、」



お友達は、不思議そうに、、


「じゃあ、どうして、天使が現れたの、天国に連れて行くんじゃないの」


「ええと、、、とにかく、助けてあげるからこれ(回復丸、中、)を飲んで、大きな怪我とか治るから、、、」



お友達は、ニコッと笑って、、、


「天使さんが、言うなら飲むよ、、きっと、効果があるんでしょう」


お友達は、素直に、回復丸、中、を飲んだ、



ルナは、ほっとして、、、


「このまま、寝てれば、明日には怪我は良くなっているはずよ、、」


「凄いね、、夢だけど、、体が痛くない様な気がする、、、」



ルナは、ニコッと笑って、、、


「寝ている、あなたの体が治っているからよ、、じゃあね、お大事にね」


「ええと、天使さん、、君は、、誰、、」


ルナはまた、ニコッと笑って


「知らなくて、良いわよ、、、」


「、、、、かわいい、、本物の天使だ、、」




ルナは、お友達の夢から、消えた、、、


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