怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編5

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、


夏休み編、5、







春菜達が、帰った後、、夢夢が大広間にいると、お母さんが来て、、、



「ねえ、、夢夢、、奥の部屋で、何か物音がするのよ、、ネズミかしら、それとも泥棒、怖いわね、、、」


「お母さん、、前にも言ったけど、、このお屋敷には、いろんな仕掛けがあるのよ、、、泥棒なんて入れないわよ」



お母さんは、呆れて、、、


「また、、あんたは、どうせおじいちゃんの陰陽道の妖術で守られていると、言うんでしょう、、、バカバカしい、、、」



夢夢は思った、、、


「さっきだって、春菜のお兄ちゃんは、、、お屋敷のかけられた妖術のせいで、固まったのよ、、泥棒なんかが入ったらどうなるかわからないのよ、、、」



お母さんは、夢夢を急かすように、、、


「夢夢ちゃん、、泥棒じゃないなら、、あんた、怖いのは大丈夫でしょう、、奥の、名前のある変な部屋からなのよ、見てきてよ、」



「まあ、名前のある部屋は、頑丈な鍵がかけられているから入れないけど、音が聞こえないか確認して、、、」



「え~、、面倒くさい、、、名前のある部屋は5つもあるのよ、、どこよ、、それに、、鍵なんか、かかっていないわよ、、、」


「えっ、、、4つ、、でしょう、、、、、、お父さんは、鍵がかかっているって言ってたわよ、、、」



お母さんは、不思議そうな顔をしたが、、、思い出した様に、、、言った


「ええと、ね、、たぶん、怪しの間とか言う、部屋の方から聞こえるわ、、、もう、おじいちゃんが変な名前付けるから、おかしな事が起きるのよ、、、」


「わかったわよ、、、怪しの間ね、、、、、お母さん見てくれば良いのね、、、」


「気をつけてね、、、」


「猫だよ、、、たぶん、、、」



夢夢は、立ち上がると、、お屋敷の奥の方の、、、怪しの間に向かった、、







春樹の式神と会う、、、






怪しの間、、、、



夢夢は、怪しの間に着くと、、、


「ここよね、、この間1回入ったけど、、全くわからない部屋よね、、、」



夢夢が、怪しの間にさわると、柔らかい、、

光りが広がり、怪しの間の扉が開いた


「これ、、自動ドアじゃないよね、、おじいちゃんの妖術なのかな」



夢夢は、怪しの間に入ると、灯りを付けた


「やっぱり、この部屋は、広く見えるし、、物が多いわね、、、相変わらず、あの壁の渦は何なの、、、」



夢夢が横を向くと、大きな壺が少し動いた様に見えた、、、


「あれ、、この間来た時、あんな壺、あったかな、、、」



夢夢が、壺に近ずくと、、壺の後ろに着物を着た小さな男の子がいた、、、


「えっ、、あなたは、、誰なの、、」



男の子は、壺に向かって言った、、、


「ダメじゃないか、、動いたら、、せっかく封印を解いて、、霊道の迷宮で遊ぼうと思ったのに、、、」



すると、壺だと思った物が、立ち上がった



夢夢は、その壺に見覚えがあった、、、


「あっ、、、あなた、、鶴瓶でしょう」


「えっ、、どうしておいらの名前を、、、」



すると、夢夢の後ろに、、如月が現れて、、


「こらっ、、、座敷わらし、、勝手に鶴瓶の封印を解いて、、、」


「あっ、如月のおばちゃん、、、」


「夢夢ちゃん、ごめんね、、、」



座敷わらしと鶴瓶は、後退りをした、、、


「え~、、どうして如月様が、いるの、、、よその国に行ったはずじゃないのか、、、、座敷わらし、話がちがうぞ、、」


「確か、、焔はそう言ってたぞ、、、」


「バカ者、、一瞬で戻れるのよ、、夢夢ちゃん達に迷惑かけて、、、」


「如月のおばちゃん、別に夢夢は気にしないよ、、、」



座敷わらしと鶴瓶は驚き、顔が真っ青になった、、、、


「え~、、如月様を、おばちゃん、、、、怖い、、、怖い、、」


「凄いな、、あの子、、よく怒られないな、、鶴瓶が言ったら一瞬で消滅してるぞ」



如月は、怒って、、、


「おい、、お前達、、自分達のご主人様を知らないのか、、、」



鶴瓶は、、座敷わらしはポカンとして、、、


「ええと、清明様と春樹様だろう、、、そのぐらいは知ってるけど、、」



如月は、呆れて、、


「まったく、、お前達は、確か、相手の気配や、妖力を感じなかったな、、、この夢夢ちゃんは、春樹の孫だよ、、」



「初めまして、春樹おじいちゃんの孫で、、夢夢と言います、、、如月のおばちゃん、、これで良いかな、、、」


「うん、、夢夢ちゃん、大丈夫だよ、」



鶴瓶と座敷わらしは、また、青ざめた、、、が、すぐにあわてて夢夢に頭を下げた、、、



「ええと、夢夢様、、よろしくお願いします、、、」



鶴瓶達は、不満そうに、、、


「如月様、、春樹様は、うちらを20年も呼んでいないぞ、、春樹様に孫がいたのか、、全然知らなかった、、」


「そうだ、、鶴瓶の言うとおりだぞ、、」


鶴瓶は、座敷わらしに向かって、、、


「座敷わらし、、お前は動けるから良いよ、見えない事を利用して、霊道を使って、全国を歩き回っているだろう、、おいらなんか、ずっと掛け軸に封印だよ、、、」



如月は、怒って、、、


「、、、言いたい事はそれだけか、、鶴瓶は掛け軸に戻れ、、座敷わらしは、霊道迷宮に帰れ、、早くしろ、、、」


「如月様、、ごめんなさい、、」


鶴瓶は掛け軸に、座敷わらしは、壁の渦巻く霊道迷宮に、あわてて帰った、



如月は、夢夢に、、


「夢夢ちゃん、ごめんね、、、」


「大丈夫だよ、、如月のおばちゃん、、、ところで、あの壁の渦は、霊道の迷宮なの、、」


「そうよ、、あの、座敷わらしが、全国にすぐに行けるように作ったから、、迷路の様になっているのよ、、」



夢夢は興味深く、聞いていた、、、


「、、、そうなんだ、、面白そう、、、」



如月は、、ニコッと笑って、、、


「それに、座敷わらしは、財宝収集癖もあって、いろんな所にお宝を隠したくせに、忘れるから、、迷宮には、お宝や、財宝がいっぱいあるかもよ、、」



夢夢は、ニコッと笑って、、


「如月の、おばちゃん、迷宮は、夢夢も使えるの、、、」


「夢夢ちゃんの、妖力なら、全然使えるわよ、、、でも、、ダメよ、、私達の悩みが増えるから、、行くとしたら、焔が一緒なら、良いわよ、、、」



夢夢は、考えて、、


「、、財宝はいらない、、陰陽道用具なら、欲しかな、、、魔道具でも良いわね」


「夢夢ちゃんは、変わっているのね、財宝がいらないなんて、、でも、危ない事は、あまりしないでね、、、」



夢夢はニコッと笑って、、


「でも、、いざとなったら、如月のおばちゃんが助けてくれるんでしょう」


「当たり前よ、、この世が滅ぶ様な事になっても、私が助けるわよ、、、」



夢夢はまずいと、思って、、、


「ええと、、、夢夢は、そこまでの無茶は、しないわよ、、、みんなに迷惑かけたくないもの、、、」


「あああ、、かわいい、、夢夢ちゃんは、絶対守るからね、、、、」


「えっ、、、如月のおばちゃん、、ありがとうね、、、でも、、やり過ぎないでね」


「うん、、、夢夢は、、本当に、かわいいね、、、」



如月は、そう言って、、空間に消えた、、、







怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、なのに

ルナは、、、







如月と別れると、、夢夢は大広間に戻った



大広間では、お母さんが心配そうに、待っていた、、、


「あっ、、、夢夢、、どうだった、、」


「お母さん、、、やっぱり猫よ、、どこかの猫が迷い混んだのよ、、」


「そうなの、、、でも、泥棒じゃなくて良かったわ、、」



夢夢は思った、、、


「この屋敷事態、おじいちゃんの、陰陽道、妖術がかかっているのよ、、、」


「それに、さっきみたいに、すぐに如月のおばちゃんが来て、泥棒だったら、ひどい目にあわされるわよ、、封印されるかも、、、まさか地獄には落とさないよね、、」


そんな怖い事を考える、夢夢であった、、、



お母さんは、ほっとして、、、


「夢夢、、もうすぐお父さんも帰ってくるわ、、先にお風呂に入りなさい」


「うん、、わかった、、、」



夢夢は相変わらずの、長湯だった、、、



すると、お風呂のドア越しに、、



「もう、、、夢夢、、いつまで入っているの、、そろそろ出なさい、、、」



「え~、、、やっと、ゆっくり出来たのに」



「お仕事とかしてないんだから、、疲れていないでしょう」


「夢夢は、お仕事以上に、働いているのよ」


「あなた、、ドラマ見るか、ゲームするか、だけじゃない、、、」


「、、、、、それ以外も、してるもん、、」


「とにかく、、お父さんもお母さんも、入るんだから、出てよ、、、」


「、、、わかった、、、」



夢夢はお風呂から、出たら、見かけのドラマを見ていた、、、


「夢夢、、ご飯が出来たのよ、、テレビは止めて、早く夕食食べてね、、」


「え~、、良い所なのに、、、わかったよ」



この後、、夢夢は、少しだけ夕食を食べ、、部屋に戻った、、、



「さてと、、今日は疲れたわ、、お家の蔵の探険隊と、、怪しの間とか、いろいろあったし、、、さあ、これから夢夢の有意義な時間を過ごすわよ、、、」


夢夢はスマホを出し、ゲームを始めた、、



有意義な時間、、、?、、





次の日、、、



夢夢は、朝遅く起き、、11時ぐらいに遅い朝食を食べていた、、、



「夢夢お嬢様、、、まだ、食べますか、、」


「あっ、、、佐藤のおばあちゃん、、夢夢はもう良いから、、おばあちゃんもお昼食べなよ、、、」


「えっ、、夢夢お嬢様が食べている、、これは、朝食ですよ、、」


「えっ、、そうだっけ、、、なんでも良いよ、佐藤のおばあちゃんも食べてね」



佐藤のおばあちゃんは、ニコッと笑って


「、、、じゃあ、、いただきますね、、、」


「ねえ、佐藤のおばあちゃん、、お母さんは、、、」


「奥様なら、、大広間に行くと言っていましたよ、、、」



夢夢は、、昼食、、?、、を済ますと、大広間に向かった、、、



「今日は、美波からもお誘いがないから、、さあ、録り置いたドラマを、見るわよ」



すると、、お母さんがもう、ドラマを見ていた、、、


「あっ、、、、お母さん、、夢夢はその回、まだ途中で見ていないのよ、、、」


「えっ、、、、あんた、、昨日見てたでしょう、、」



夢夢は、、少し、怒って、、、


「お母さんが、夕食食べてって言ったじゃない、、全部、見てないわよ、、」


「じゃあ、、消さないから後で見て、、」


「もう、、ストーリーが、わかったじゃない、、、いらないわよ、、、」



お母さんは、ニコッと笑って、、、


「この子よ、、格好、良いわね、、昔、お父さんも、あのぐらい格好良かったわよ、、」


お母さんは、テレビに映る、若い俳優を指差すと、、、



「あ~、若いって良いわね、、、」



夢夢は不思議そうに、、、


「えっ、、そうなの、、信じられない、、、夢夢は、おじいちゃんは、今でも格好良いと思うけど、、お父さんは、どうかな、、」




夢夢の、お父さんは、会社で、、、


「ハ、、、ハクション、、、最近、くしゃみが多いな、、花粉症、、でも夏だぞ、、、」







由美のお願い、、、、





お母さんは、ドラマを見終わると、大広間から出て行った、、、



夢夢は、しょうがなく、さっきのドラマを最初から見ていた、、、



すると、夢夢のスマホに、着信が、、、


「あっ、、、由美だ、、、」


「夢夢、、、、」


「、、、何、、由美、、どうしたの」


「うん、、、、ちょっと気にしてる事があるのよ、、、」


「えっ、、何、、何、、美波に続いて、、、由美にも、好きな男の子が、出来たの、

どんな、男の子よ、、」



由美は、呆れて、、、


「そんな事じゃないわよ、、出来るわけないわよ、、女子校なのよ、、」


「だって、、美波は、隣の男子校に彼氏がいるのよ、、、」


「もう、、全然、、違うから、、、」



由美はいつになく、しみりと、、、


「そうじゃなくて、、美波も、春菜も、、、ルナに会ったじゃない、、、みんな、、そんな話しをしているけれど、、由美は1回も、会った事がないのよ、、、」



夢夢は思い出すように、、、


「えっ、、そうだっけ、、、、」


「家の、おばあちゃんは、会ったけど、、由美は1度も会った事が無いのよ」


「でも、、ルナを呼ぶほど、悩みが無いんでしょう、、、」



由美は、少し考えて、、、


「あるわよ、、、由美だって悩みとか、、、失敗した事とか、、、」



「え~、、由美は、私達の中でも、慎重派で、一番しっかりしてるじゃない、、、で、悩みは、、、」



由美は、、しんみりと話した、、、


「夢夢ちゃん、、ルナは、夢の中なら何でも、叶えてくれるの、、、」



夢夢も考えて、、、


「ええと、たぶん、、ほとんどの事は、、、出来ると思うよ、、、」


「だったら、、由美のおじいちゃんを、夢に連れて来て、、、」


「え~、、由美のおじいちゃん、、もう、、いないじゃない、、、」



由美は、、悲しそうに、、、


「そうよ、、7年前に、死んじゃったわよ、私が小学生の頃、、でも、、おじいちゃんに言いたい事があるのよ、、、」



夢夢は困って、、、


「、、、、夢に、死者、本人を、呼べるのかな、、やった事が、無いけど、、、」


「、、、ねえ、、夢夢に言って無いのよ、、ルナが出来るのか、聞いているのよ」



夢夢は、困ったが、、、、


「うん、、ルナに頼んでみるよ、、で、、、いつなの、、、」


「今夜よ、、早い方が良いわ、、、」



夢夢は、、半信半疑で、、、


「まさか、、由美、、ルナに会いたくて、、そんな事を言って無いよね、、、」


「えっ、、、それも、あるかな、、、でも、おじいちゃんに言いたい事があるのは、、、本当よ、、嘘じゃないわ、、、」



夢夢はしょうがないと、、、


「わかったわ、、、ルナに、頼んでみるわ」


「あっ、夢夢、、由美は、春菜や美波がもらったカードは、持っていないわよ、、おばあちゃんの時に渡されたけど、使ったら消えたみたいよ、、、」


「由美、、あれは、ルナが探しやすくするだけで、、由美の夢だったらルナはすぐに探せるからいらないよ、、」



夢夢は、思った、、


「カードじゃないし、、護符だし、、」



「じゃあ、夢夢、、お願いね、、、」


由美は、電話を切った、、、



夢夢は、考えた、、、


「え~、、夢の中なら何でもアリじゃないのよ、、由美のおじいちゃんは、夢夢のおじいちゃんと幼馴染みだし、顔は知ってるけど、、どうやって夢に連れて来るの、、」



夢夢は、少し考えると、、、


「あっ、、、そうだ、、これは物知りの焔ちゃんに聞いた方がい良いわ、、、」







焔が渡した、魔道具、、、






夢夢は、、封印の間に、向かった、、、



夢夢が、扉を触ると、、淡い光りが広がり、重い扉が勝手に開いた、、、


「、、、本当に、自動ドアかな、、古いお屋敷なんだけど、、」



夢夢は、、焔の掛け軸に向かって、、、


「焔ちゃん、、お願い、出て来て、、お話があるの、、、」



すると、焔の掛け軸が、淡く光り、、掛け軸から、焔が出て来た、、、


「あっ、、夢夢ちゃん、何かしら、、、」


「あのね、、焔ちゃん、、夢で死者を呼び出す、何か良い方法って無いかな、、」



焔は、驚き、、、、


「夢夢ちゃん、、、ゾンビを使って悪者、、退治をするの、、、」


「違うよ、、、由美のおじいちゃんに、黄泉の国から来てもらうんだよ」



焔は、少し安心して、、、


「ええと、、、確か、、精霊道具で、黄泉の鏡と言うのがあるわよ、、」


「え~、、それって、死者を呼び出す事が出来るの、、、」



焔は少し考えて、、、


「本当は、鏡に写るだけなんだけど、、妖力の大きな者だと、本体を鏡の中から出せると聞いているわ、、たぶん、、、夢夢ちゃんの妖力なら、出せると思うわ」


「えっ、、そうなの、、焔ちゃん、、それって貸せるかな、、、」



焔は、ニコッと笑って、、、


「全然、、良いわよ、、、」



焔は、空間ボックスから、黄泉の鏡を取り出すと夢夢に渡した、、、


「え~、、以外と小さいね、、、」


「夢夢ちゃん、、由美ちゃんに、鏡に向かって相手の名前を呼んでもらって、、鏡にその人が映ったら、、夢夢ちゃんの妖力で、鏡に触れたら、本体が現れるわよ、、、」



「え~、、焔ちゃん、凄いね、、清明も呼べるのかな、、」


「夢夢ちゃん、、恐れ多いわよ、、清明様を、呼び捨て何て、、、」


「えっ、如月のおばちゃんも、たまに、、、清明って呼び捨てにするよ、、」



焔は少し、困惑した、、、


「あの方は、清明様の式神じゃ無いもの、、もっと上の方なのよ、、、」


「如月のおばちゃん、偉いのね、、」



焔は、ため息をついた、、、


「夢夢ちゃん、だけよ、、如月様をそう呼べるのは、、」


「そうなの、、でも、、如月のおばちゃんだよ、、凄く優しいよ、、、」


「夢夢ちゃん、、凄いわ、、、」



夢夢は、焔に、お礼を言って、封印の間から出て行った、、、、







怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、、







夢夢はベッドの上で、、、、由美が寝るのを待った、、


「由美、、早く熟睡しないかな、、遅くなるとゲームが出来ないよ、、、」



11時を過ぎる頃、、、夢夢は、由美が完全に寝たのが感じられた、、、


「やっと、由美が熟睡したわ、、さてと、ルナに変身しないと、、」



夢夢は、ルナに変身すると、、すぐに空間に消えた、、、



由美の夢の中、、、



「由美、、、由美ったら、、、」


「えっ、、夢夢か、、どうしたの、、」


「、、、、私は、、ルナよ、、夢夢から依頼されて由美の夢の中に現れたのよ」



由美は、ルナをじっと見ると、、、


「あっ、、本当だ、春菜や美波が言ってた、とおり、、夢夢に似ているわ、、本当は夢夢じゃないの、、」



ルナは、まずいと、思い、、、


「違うわよ、、どう見ても、ルナでしょう」


「しゃべり方も、、夢夢にそっくりなのよね、、、」



ルナは、話しをそらした、、、


「ええと、、由美、、呼び出した訳を教えてくれるかな、、、」


「あっ、、そうだ、、おじいちゃんだ、、、ルナ、、私の亡くなったおじいちゃんに会わせて欲しいのよ、、謝らないと、いけない事があるのよ、、、」



ルナは、思った、、、


「亡くなった人に、謝らないと、いけない、、ずいぶん深刻な事なのね、、、」


「ええと、、、ルナ、、出来るかな、、」



ルナは、得意気に、、、


「えへん、、、ルナに不可能は無いわよ、、任せなさい、、、」


「、、、、なんか、夢夢と似てるのよね」



ルナは、空間ボックスから、黄泉の鏡を取り出した、、、


「あっ、、、それ、、夢夢が使っている、、空間ボックスじゃない、、やっぱり夢夢じゃないの、、、、」


「あのね、、このぐらい誰でも使えるのよ、焔ちゃんも使っているでしょう」



由美は思わず、、、


「ルナは、焔ちゃんも知っているの、、本当に怪しいわね」


「、、、夢夢に聞いたのよ、、、もう、本題を忘れるじゃない、、、」



ルナは由美に黄泉の鏡を見せると、、、


「由美、、黄泉の鏡を見て、、おじいちゃんの事を思い出して、、鏡に現れるから、、」


「うん、、わかった、、、おじいちゃん、、出て来て、、、」



すると、黄泉の鏡に由美のおじいちゃんが、現れた、、、



すぐにルナは、妖力を上げて、黄泉の鏡に、触れた、、、



すると、黄泉の鏡から、由美のおじいちゃんが現れた、、、、



由美のおじいちゃんは、2人を見て、、


「ええと、、どちら様ですか、、」


「おじいちゃん、孫の、由美よ、、」


「え~、、由美はまだ小学生だぞ、、」


「おじいちゃんが亡くなって、7年も経つのよ、由美はもう高校生なのよ、、」



由美のおじいちゃんは、驚き、、、


「由美が高校生、、じゃあ、この子は、春樹さんとこの、、夢夢ちゃんなのかい、、」


「違います、、ルナです、、」



ルナは、由美に、、


「さあ、、由美、おじいちゃんに謝らないといけない深刻な事があるんでしょう、、」


「えっ、、深刻、、何、、、あっ、そうだ」


「ええと、由美、なんの事だ、、」


「おじいちゃんが亡くなる、ちょと前に、、おじいちゃんの大切にしていた壺、、」



おじいちゃんは、思い出した様に、、


「ああ、、ワシの可愛がってた、猫が壊した壺の事だな、、何で由美が謝るんだ」


「実は、、あれは、由美が壊したの、おじいちゃんに怒られると思って、猫のせいにしたの、、ずっと黙っていて、ごめんなさい」



おじいちゃんは、ニコニコと笑って、、


「なんじゃ、そんな事、知っていたぞ、、、ワシは、由美が、、怪我をしなくて良かったと、、思っていたぞ、、」


「えっ、、怒ってないの」


「あたりまえじゃ、、かわいい、由美をどうして怒るんだ、、全然気にしていないぞ」


「良かった、、」


由美は、ほっとして、ニコッと笑った



ルナは、(夢夢)、唖然とした


「えっ、、そんだけで、、、ルナを呼んだの、、、由美、、本当はルナを見たかっただけじゃないの」



しばらく、由美と話していた、おじいちゃんは、寂しそうに、、、、


「由美、、そろそろ、お別れみたいだな、、おばあちゃんに、よろしくな」


「うん、、わかった、、」



時間なのか、、、おじいちゃんは黄泉の鏡に消えた、、、



由美は、ルナの顔を見て、、、


「あ~、、すっきりした、、おじいちゃん、気にしてると、思っていたから、、あれ、、ルナ、どうしたの、、」


「由美、、謝りたいってこれだけなの、、」


「うん、、」


「由美、、、あんた、、私に会いたいだけじゃないの、、、」


「まあ、、、それがメインだけど、、でも、この事は、ずっと気にしてたのよ、、おじいちゃん死んじゃった、じゃない、、謝らないといけないと思っていたわ」



ルナは、ため息をついた、、、


「はあ~、、私の有意義な時間なのに」


「ルナは、そんなに忙しいの、、」



ルナは少し、考えて、、、


「う~ん、、、わからないわ、、じゃあ、、由美、、帰るわよ、、、スマホでゲームしないといけないから、、」


「えっ、、スマホ、、ゲーム、、、ルナもゲームするの、、、、スマホを妖精が持っているの、、」


「あっ、、まずい、、由美、、、今のは忘れてね、、、それに、ルナは妖精じゃないし」


「、、、、、やっぱり、夢夢じゃないの」


「違います、、じゃあね、、由美、、」



ルナは由美の夢の中から消えた、、、


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