歳時
春
陰春の愁ひ
陰春愁
春半󠄁猶󠄁陰日
窓梅始一枝
晚風願髙渡
香襲旭應窺
薄暗い春の愁い
冬が終わり、春の半ばになっても、依然として曇りの日ばかり。
初春に咲くはずの窓際の梅も、この仲春の夕方になってようやく、一つの枝に花を開かせたところ。
夜風よ、どうか今夜は、こちらから天高くへと吹き上がっていってくれ。
香りが届けば、朝日も雲を開いて、隙間から顔をのぞかせるであろうから。
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作品No. 5
五言絶句(仄起こり)
押韻……上平声四支
明朝こそは晴れになってほしいという思いを梅の香と夜の風とに託した詩。
(転句の平仄については挟平格になっておりますが、●○●○●が●○○●●となって二字目の孤平を避けられるのかが詳しく分からなかったので、不可能である場合には後ほど改作いたします)
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