第3話お母さんの病気

お母さんはまだ、病院で寝ている。

僕は学校が終わると、妹と自分の分の洗濯をして、干して、料理は出来ないから食パンを焼いて、マーガリンで夜と朝ご飯にした。

給料の3万円はありがたい。

妹がクレヨンが欲しいと言ったので、24色のクレヨンを買ってあげた。

土日は2人で病院へ行くが、お母さんは色んな管に繋がれて、寝ていた。


ある日、病院から電話があった。お母さんが意識を取り戻したと。

翌日、妹と2人でお見舞いに行った。

お母さんは僕らの姿を見ると、泣き出した。

お母さんの右側の手と足が動かなくなったらしい。

リハビリが済むと、帰宅する事になった。

もう、母は働けないので生活保護の申請をした。

僕は高校進学を諦めた。

家族の為に働くつもりだ。

お母さんが退院した夜は、僕はスーパーで半額の寿司を買った。

みんな、無言で食べた。生活保護で3人暮らしは清貧だ。

僕は中学を卒業後、新聞配達のバイトが終わると、清掃作業のアルバイトをして、夜は定時制高校に進学した。

今は高校卒じゃないと、いい会社に就職出来ないらしい。

お母さんの勧めで進学した。

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