第75話ラビィは戻ってきて
「戻ってきましたか、」警察官が誇らしげに少しほほえむ。
「ルールはやぶることはできない、罪にあたる行為は許されない。許せない。‘本能から来る感情的に’。それが手錠のとれない魔法です。しっかり裁かれてきなさい。」
ラビィは日本国に戻ってきた。
そんなラビィに警察官は毅然とした態度で言う。
それに対してラビィは背筋を伸ばして言う。「じゃあちゃんと僕には裁判を受ける、言い分を言える場があるんですね。なら、弁護士さんがいても問題ありませんね。」
警察官はちょ、っと眉根をあげる。「弁護士、もちろん、その権利はルールで保障されています。」
その言葉にラビィはちょっとつっかかった言い方をした。「最初捕まったときに、担当者がまるで事務作業のように細かい膨大な文字の被告の権利を書いた紙を渡して。読んでおいてください。弁護人つけていいなんて見落としますよ。ちょっと不親切じゃありませんか?」
警察官が無表情になって事務的に言う。
「改善要求としてうかがいました。」
そしてせきばらいをする。
「さあ、裁判の時間です。」
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