第20話 ほのぼの

結界から出るのが思っていた以上に難しく知らない場所に来てしまった。

寝ていたら知らない島に来ました。

そう断言できるのは私の嗅覚が違うと言っているから。

「最近…毛並みが荒れてきているかも…。」

「えっ。」

動揺して自分の耳と尻尾のモフモフさで安心しようと触ったんだけど、毛並みが荒れていた。独り言も聞かれた。

「無理させたからだよね、ごめん…。」

追われてた時よりも焦った表情してる…。

なんか前より表情が豊かになってるけれど、気にしないでおこう。

「私達生きてるからいいじゃないですか。ね?」

そういうとエンヴィーさんが表情を明るくする。

か、かわいい…。いや、ヤンデレに可愛いってなんでよ。

犬みたい…。違う。可愛いなんて…。

「?リーファ?」

うっ⁉今日は輝いて見える…!

「輝く能力でも手に入れましたか⁉エンヴィー様⁉」

「リーファ今日どうしたの?僕のこと好きにでもなったの?いつもその場のノリ感あったのに。」

え?エンヴィーさんのこと私が好き?

「顔赤いよ?照れてる…?そんなの反則的すぎるよ?僕だけの思い出にするために今殺したくなったんだけど。」

「…エンヴィー様、殺すのは別にいいですけど、もう少しでもいいので一緒が良いです。」

「え。」

その後暫くリーファからのデレにより、エンヴィーは瀕死になった。

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