第15話 夜にだけエンヴィーいません
今日は何故か真夜中に起きてしまった。
こんな夜中に起きるなんてホラーゲームかな?
「エンヴィー様は…」
部屋にいない。どうしたんだろう。
ヤンデレホラー状態になってたり?
「おー。今まだ夜中だよ?」
ひっ。真後ろから、肩に手が置かれる。こ、怖い。
本当になってるなんて聞いてない!
「嫌あああああああ⁉」
「落ち着いて⁉ちょっと外出してただけだから⁉」
落ち着けないって⁉絶対血とか付いてるでしょ…⁉
震えながらエンヴィーさんを見る。
「ね?」
あれ…?血がついていない…。
「傷付くよ?僕を幽霊みたいに扱うなんて。」
「人殺しに行ってたりは…?」
怖いけど気になる。殺されたりしないよね?
「結界の外で僕のこと殺しにきたり、捜索しに来た人の処理をねー。」
殺してた⁉まあヤンデレだしありえそうだけど!!
それにしてもどうしてエンヴィーさんを殺しに来たんだろう。
「どうして殺そうと…?」
「僕の両親、愛が異常というか、共依存してるというか…。」
それが関係あるのだろうか。エンヴィーさんがイチャイチャするのに邪魔とか…?
「僕は父様が恋をする前に婚約していた人との子なんだよね。
だから二人はそれが嫌で殺しに来てる。
そのせいで周りにいる人は同情してくるか、殺しに来る二択しかいないんだよねー」
うわあ。しかも遺伝で愛が重かったんだ。
知らなかった…。これを知ったらエンヴィーさん絶対に嫌だよね。
「エンヴィー様。これまでに愛されたことって?」
「ないけど?」
これ絶対原因だ…。
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