第6話 耳触ってもいい?
「そういえば、嫌だったらいいんだけど耳撫でてもいい?」
エンヴィーさん…。
「別にいいですけど。」
エンヴィーさんがワクワクしながら耳を撫でてくる。
凄く緊張しながら撫でてる感じがするんだけど。気のせいかな。
「不思議な感覚です。」
「あはは。撫でさせてくれてありがとう。」
耳を撫でられた後、自分でも動揺するほど距離が近い時間が暫く続いた。
「近くない?」
「すみません。本能が勝手に。」
「可愛すぎて自分の右腕破壊しそう…。」
それは流石に説得した。体感時間2時間くらいだった。
「他の人にしろって言われたら僕がいるって断ってよ?そいつ社会的に追い詰めて一番辛いところで放置するから。」
怖いです。止めてください。
「しっぽも撫でます?」
「今日積極的だねー。僕照れちゃうから止めとくよ。」
「耳だって撫でてましたし。良いのでは?」
ん?私何言ってるんだろう。
エンヴィーさんは少し照れたように言う。
「亜人のしっぽとか耳を触るのは婚約者だけなんだよね。」
「あー。だから本能的に距離がおかしく。」
だから態度が変に…。
「流石に両方は照れるというか…」
耳撫でているのに何言ってるんだろう。独特な感性だな…。
イケメンの赤面顔ありがたいな。結構ヤンデレだけどね!!
自分でしっぽを掴み撫でさせてあげる。
「結構毛並み良い自信があります。」
「あ、ありがとう。」
料理のお礼です。どうぞ。
「その…明日も撫でていい?」
エンヴィーさんが照れながらお願いしてくる。
しかも上目遣いで。その破壊力に私は負けてしまった。
「どうぞ。どこでも撫でてください!」
「わあ。ありがとう!」
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