第2話買われた

「ねえ。きみリーファって言うんだよね?」

次の日私を買いたいという男性が現れた。なんかこれもテンプレ的な展開が…。

「調べてみたんだ。君の好きなものは、パンとシチュー。身長は112㎝。体重は(規制)で種族は見ればわかる通り亜人。」

何この人。怖いんですけど。

「毛並みが上等なのと可愛いから捕まえられた奴隷で現在記憶喪失中っと。」

怖い怖い怖い。え。ストーカ?私この人に買われるの⁉

「君は毛皮に加工されるか、娼館に売られるためにここに連れて来られたんだって。」

どうしてこの人私のことこんなに調べて来たんだろう。

「僕の名前はエンヴィー。君に一目ぼれした少年だよ。」

「え?え?」

「さあ。選んで。毛皮に加工されたり、好きでもない人に体を触らせたりするか、僕の家で甘やかされながら過ごすか…どっちが良い?」

「…。ご主人様の家に行きたいです!ありがとうございます!」

選択肢が無い!怖すぎるんですけど⁉

「あ。この子買います!」

終わった。私の人生…。そんなことを考えていた私はエンヴィーが微笑んでいたのに気が付かなかった。 

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