第3章―会社発展編 第30話 余談-株主優待



 前回の最後に少し記載したが株主優待は、日本特有の優待であり、海外ではほとんど見られない制度である。

会社の株での売買では株主優待は、会社の資産になるので、意外と処理がめんどいので優待日を避けた売買が多かった。


会社所有の株の優待があった場合は、基本優待は付かないはずだが、上場企業ごとで曖昧である。また優待は1400社程度あるため、上場企業の3社に1社程度となり、思った以上に多かった。また会社所有の株の優待を社長個人の物とした場合、処理が問題になる場合があるため、雑収入などにして会社として処理しなくてはいけないため、めんどいという最初に言葉に戻るのである。



個人の資金の方であれば、株主優待を気にした取引もおおいにありだと思う。例えば食品会社であれば、優待としてハムや食べ物を送ってくれる。一種のお歳暮みたいな物だ。飲食店では、店の割引券などや支払いした費用の何パーセントを後日ポイント還元など、書いていたらキリがないほど優待の幅は広い。



健康食品を謳っている会社は当たり前のように健康食品を送ってくれる。どこかの番組で優待だけで年中暮らせる元プロの将棋士の日常が放映されていたが間違ってはいない。ただ日本特有だから、海外の投資家からは受けはよくない。海外の人にとっては配当に回せというだろうし、年に4回の配当を出す海外の会社もあるので、どっちが得かは人それぞれである。


どっかの金融機関のオリジナルグッズは、非売品かもしれないのでニッチなものを集めている方には人気だが私から言えば、食べ物のほうがいい。オリジナルグッズは換金できないしいりません。


ただむやみに優待の株ばかり増やすと優待が無くなった時の株価の下落は半端ないので気を付けてほしいのとドンドン優待物が送られてくるので管理が大変になり、優待品だけの物置部屋やましてやそのためだけに部屋を借りている人もいる。将棋士の部屋を見ればわかる事だが、何にでも限りは必要と感じる。管理できる範囲で楽しんでほしいものだ。


最近のふるさと納税よりよっぽどいいと思うけど、自己判断による投資となると損する人も現れるので、あまり表沙汰にはならないが、雑誌などは多く販売されている。優待楽しんでいる人は、基本ふるさと納税もやっているのかな。常に商品が自宅に届けられるから、配送する人も受ける人も大変だ。置き配も食品だったら腐るし、纏めて送るなり対応を考えてほしいものだ。



優待があるからと慌てて優待期日の数日前に株を買うと優待目当て投資家も多く、優待期日後に大きく株価が下落するので気を付ける必要もある。


上記を防ぐためにあるのが優待クロスだ。優待クロスとは、株主優待を取得する目的で、同じ銘柄を同じ株数で現物株式の買いと、信用取引の売建を同時に取引する手法を「優待クロス(いわゆるクロス取引)」株価の変動で損が生じるリスクを抑えることができる。


現物買いと信用売りで同時に同じ株価でやる事によって株価が上下変動しても大きな影響を受けない。手数料よりも多い優待が必須となる。また実施するのは権利付最終日より前に開始して権利落ち日の後に取引を終了するスケジュールが必要となる。


発生する費用は、株式売買による手数料と信用売りの手数料、信用取引を行う貸株料の合計となる。めんどい方は優待クロスの文書は飛ばしてくれて結構である。ちなみに俺もそこまでして優待がほしいと思わないというか、そこまでの気力が生まれない。株式の優待は気楽にやるのが一番である。気づいたらもらえるが一番うれしいとしておこう。


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1999.3  投資会社立ち上げ

1999.3  高校卒業

1999.4  投資会社 名古屋駅前に本社移転

1999.5-7 親族や佐藤さんなど即戦力入社  

1999.8  不動産会社買収  

1999.9  システム部門立上 システム開発開始

1999.10  薬局/病院資本参入    

1999.11  病院/専門学校買収

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