第3章―会社発展編 第25話 薬局/病院の今後の展開に関して(スーパー/専門学校買収)①
先月に引き続き、銀行から次の複数案件を頂いた。次郎さんが社長机付近に来て話始めた。
「社長、また2案件の買収話です。もしくは資金提供の案件の話が来ましたよ。」
「次郎さん、うちの会社ってどんどん赤字の会社を押し付けられてない?」
「そりゃぁ、どんどん赤字会社を買い取っているから、とりあえず銀行も話を持ってくるでしょう。」
次郎さんは苦笑しながら話し続けた。
「いつか失敗しそうだね。まぁいいや、今回の案件は何?」
私は早く聞きたいので、次郎さんに話を急かした。
「1件目は、専門学校なんですが?定員割れしている学校です。一応聞きますが、それってうちの会社に必要ですか?いつ閉鎖してもおかしくない学校なので、価格は安いですけど。」
「分野は何でしょうか。」
「介護とのことです。」
「買い取りましょう。人が来ないのは介護って名前が悪いですね。社会福祉って記載にしましょうか。専門学校の名称も変更しましょうか。後、場所も変えましょう。それも含めて後日でいいですけどね。なんかどんどん関係ない会社まで話が持ってくるな。でも面白いね。これも行きましょう。」
私は、一呼吸後買い取る旨の指示を出した。
「どんどんいきますね。学校なんて経営してどうするのですか?」
次郎さんは苦笑しながら続けた。
「次の取締役会議で報告するので、その時に一緒に聞いてください。」
私は、ふといいアイデアが浮かんできたので、学校に対しても経営に参画する事を考え始めた。
次郎さんは、懐のメモ帳を出し、読みながら話した。
「もう1件は、粉飾決算したヤ〇ハンなど、小売りの業種がいくつか倒産したために、スーパー向けの貸し渋りが他の業界以上に厳しくなっており、それに伴いAスーパーでも同様の貸し渋りが起こり、融資がストップしているらしいです。運用資金が少なくなった事により、他社への買い取りを経営陣は希望しています。原因としましては、地方都市でドミナント化を進め、中堅都市の市内に5店舗立てた中、同じ市内の中心部に大手のショッピングモールができてしまい、お客の大半をショッピングモールに取られてしまい、店の売上減少に歯止めがかからない状態とのことです。ただ売上規模が小さいため費用は先日提案した薬局よりは小さいと思います。今回は会社ごとの買い取りで問題なく進めれると考えます。」
「ドミナント化が負の方向に行ってしまった事象ですね。買い取りに関しては、考えがあるから進めてくれ。今回別々の案件だけど、一つの線になるから問題なく進めてください。」
私は考えながら回答をした。
「分野が違うので、シナジー効果はなく一つの線になるようなことはないと思いますが、とりあえず了解しました。まぁ、会社を巨大化させる手っ取り早い方法は、買収ですよ。買収先の会社がまともな事が大前提ですけどね。」
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1999.3 投資会社立ち上げ
1999.3 高校卒業
1999.4 投資会社 名古屋駅前に本社移転
1999.5-7 親族や佐藤さんなど即戦力入社
1999.8 不動産会社買収
1999.9 システム部門立上 システム開発開始
1999.10 薬局/病院資本参入
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