第4話疾走
「これやばいな」
そう言うフルムは腕は紫に変色した腕を見ながら呟いた。
紫になった経緯は少し前まで遡る。
───
「ここ緑がすごいねほとんど獣道だよ」
アルズが言う通り道は人一人分の狭さだし、灯りも灯されてないしでかなり暗くて舗装されていないことがよくわかる。
「毒虫には気を付けるんだぞ?って言ってもあと十分かそこらで着くだろうから噛まれても間に合うだろうな」
(とかなんとか言っていたら、まさか俺自身が嚙まれるとはなぁ)
「大丈夫?」
「いいやだいぶまずい……ちょっとふらついてきた」
「やばいじゃん!早く行こ!」
そして今に至る。
五分ほど全力で走ったせいか、少し身体がふらついてきた。
「すまん……俺もう無理だ」
「えっ!ダメだよ!あとちょっとなんだから!」
それを聞き終わって返事をしようと思ったが、立つことすら困難でそのまま倒れてしまった。
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