第11話 社会不適合のあほ

14時に集まったのはこうたろうと墜落山田の2人だけだった。


墜落山田は用事があると言ってすぐに帰ってしまい、結果的にこうたろうだけが残された。


キャンセル料として48000円を支払い、その日は帰宅した。



こうたろう「おいたけし!どうなってんだよ!!」


たけし「おお悪い悪い。体の一部に穴があいていけなかった。」


こうたろう「勘弁してくれよ!なんの穴か言えよ!!結局墜落しか来てなかったぞ!」


たけし「また今度必ず決行するから、雨天延期で。」


こうたろう「雨でもいいだろうよ!」


たけし「雨の中5時間は待てねえだろうよ~」


こうたろう「5時間も待たなくていいんだよ。予約してその時間に行けばいいんだ。」


たけし「そうなのか!?でもまたみんな集まってくれるかな?」


こうたろう「俺が何とかするから。」


たけし「こうたろう・・・」


こうたろう「たけし・・・」


たけし「けいたろう・・・」


こうたろう「たけし・・・」


たけし「コンドーム磯山・・・」


こうたろう「たけし・・・ってこれ全員の名前言っていく感じなの?」


たけし「ああ、流れ的に言った方がいいかなと思って。」


こうたろう「流れとかどうでもいいだろ。」



なぜこうたろうは大喜利館にゆうじろうのヒントがあると言ってしまったんだろうか。

たけしに言わなければ大喜利館に行くこともなかった。

48000円払うこともなかった。




「ノーパンノーブラってどんな神経してるのかしら!気色悪い!」


「まあ、お許し下さい。こうたろうの撒いた種ですから。」


「えっ!いやっ!あの、そういう意味で、いっい、言ったわけじゃないので。」


「どういう意味で言ったとお伝えしましょうか?」


「いやっ!あのぅ~、とっと特に深い意味はないので。」


「特に意味はなく気色悪いと、お伝えしましょうか?」


「いやあのっ、ごめんなさい!私達の間ではよくある愚痴というか、そんなっ、まさか、運営に対してどうとか全然思ってませんので。」


「うん、えいよ。」


「ほほ、ほんとにすみませんでした!お許し下さい!」



巨乳生ハムメロンちゃんは翌日、自宅の浴室で変死体として発見された。



裏で働く大きな力と、たけしの純真無垢な挑戦。

その狭間で揺れ動くこうたろうの想いとは。


全ての歯車が噛みあうことは・・・


ない。


今後も


ない。



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