第10話 禁欲のあほ

破廉恥三宅は当日、9時からの大喜利館の決戦は12時には終わるだろうと思い、13時にデリヘルを予約していた。


キャンセルの電話をしようと思い、連絡したのだったが。


「もしもし、13時予約の三宅ですが」


「どうもお電話ありがとうございます。」


「ちょっと急用ができちゃって、17時にならないですかね?」


「それは構いませんが、ご指名の巨乳生ハムメロンちゃんは13時から16時出勤となっておりますので、代わりのものを手配することになります。」


「ええぇぇ!?巨乳生ハムメロンちゃんがこれない!?」


「はい〜大変申し訳ありませんが・・・」


「それはちょっと困るんです。あのメロンは僕だけのものなんです〜」


「作用でございますね。」


「やっぱり13時にお願いします。」


「かしこまりました。無料オプションのキャンペーンで【ノーパンノーブラ・制服コスプレ・即尺】からお選びになれますいかがなさいますでしょう?」


「ノーパンノーブラでお願いします。」


「かしこまりました。ではノーパンノーブラで13時に巨乳生ハムメロンちゃんでご予約完了致します。」


破廉恥三宅は13時から90分コースを予約し、さらに延長60分してしまい、とうてい14時には間に合わないのであった。


墜落山田「おい!三宅!今何処にいるんだ?」


破廉恥「あっ、ああ。ちょっとした谷間に、墜落して・・・墜落だけに。まあ大丈夫だ!もうすぐ行くよ~」


墜落「大丈夫なのか?怪我はないのか?」


破廉恥「おっ、おぅ。怪我は・・・ないよ~こすれ過ぎてちょっと皮がヒリヒリするぐらいで。」


墜落「・・・そっ、そうか!それなら良いが。たけしも来てないし、今日はもう中止になった。お大事にな。」


破廉恥「お、おう。そうか。また電話くれ!」



墜落山田は察していた。破廉恥三宅が墜落した谷間は巨乳生ハムメロンちゃんだと。


墜落山田は15時半から巨乳生ハムメロンちゃんを予約した。結果的に同じホテルの同じ部屋で、三宅と山田の入れ代わりでことはなされるのであった。


破廉恥三宅の料金と抜け殻は墜落山田へ付けられるのであった。


部屋から出た破廉恥三宅と、これから部屋ヘ入る墜落山田がすれ違う瞬間


目を合わすことなかった。


山田もまた【ノーパンノーブラ】を選択していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る