第7話 ミーティングするあほ

たけし、こうたろう、けいたろう、コンドーム磯山、破廉恥三宅、富士まん、墜落山田の7人はやっと集合できることとなった。それまでにいろんな苦労があったが、17年という月日を経て今ようやく動き出した。


たけしは50歳になっていた。



当初破廉恥三宅はメンバーではなかったが、ゆうじろうが見つからず結局加わることとなった。


たけしはこの17年の月日のほとんどの時間をゆうじろう探しに費やした。それは雨の日も嵐の日も変わらず必死に探し続けていた。森の中、海の中、土の中、ある時は顕微鏡で葉っぱの裏側ものぞいた。


いるはずのない男探しを17年も。


そして、その17年でたけしの心境に変化があった。


姿を消したゆうじろうが憎い。




コンドーム「じゃあさっそく」


たけし「なんでお前が最初!?」


コンドーム「いや、普通最初はリーダーしゃべらないでしょ。」


たけし「そうだけど、お前は2番手でもないぞ。」


コンドーム「マジで!?俺3番手かよ。」


こうたろう「お前7番手だぞ・・・」


たけし「まあ、今日集まってもらったのは他でもない。」


けいたろう「なんなんだよ。」


たけし「俺の昔からの夢、人殺しをすること」


破廉恥「お前!正気の沙汰か!?」


コンドーム「なんで今更驚くんだ?記憶力ないのかお前。もう聞き飽きたよたけしの殺人話。」


たけし「今回は違うんだ。」


こうたろう「それは良いけど誰を?」


コンドーム「まさか・・・」


たけし「富士まん!誰だと思う?」


富士まん「よくわからないが殺人のさつはどんな字だ?」


たけし「・・・じゃあ誰を殺すか発表する。」


富士まん「殺す!?」


こうたろう「黙れ!!富士まん」


たけし「ゆうじろうだ!」


けいたろう「まさか!」


富士まん「誰だよゆうじろうって?」


破廉恥「俺も知らんが」


墜落「たけしの友達だろ!?会ったことはないけど」


たけし「友達といってもフレンドじゃない。」


こうたろう「何が違うんだよ。」


墜落「こうたろうは仲良かったんじゃないのか?」


こうたろう「う、うーん。」


たけし「こうたろうにも散々探してもらった。」


墜落「そうなのか・・・」


こうたろう「みみっ、みんな、あっあの、松平片栗粉を知ってるか?」


コンドーム「確かあの、株式会社 大喜利ホールディングスの社長だろ?」


たけし「それがどうしたんだまめじろう?」


こうたろう「誰がまめじろうだ。いやあ、あの社長なら何か知ってるんじゃないかと思って。」


たけし「・・・」


たけし「明日、9時に大喜利舘前集合。いいな。」


こうたろう「えええぇえぇぇええ!!!!!???いきなりぃぃーーー!!??」


破廉恥「はい」


富士まん「わかった」


墜落「ほいさ」


コンドーム「了解」


けいたろう「妖怪!」


たけし「けいたろう?いいか?」


けいたろう「ああ、妖怪。」


たけし「はっ?なんて?」


けいたろう「妖怪」


たけし「了解?」


けいたろう「おお妖怪!」


たけし「お、おぅ、お前ヨウカイって言ってねえか?」


けいたろう「気のせいだ。」


たけし「そうか、じゃあ明日!」



大喜利館は株式会社大喜利ホールディングスが運営する脱出ゲームのイベントを行っている場所である。


しかし7人は脱出がゲームであることを知らない。一度足を踏み入れると松平片栗粉を殺すまでは外に出られないと本気で思っているのだ。



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