第6話 振り返るあほ
破廉恥三宅はけいたろうのことをよく思っていない。それは高校時代にさかのぼる。
山野たけし
工藤こうたろう(ゆうじろう)
鈴木けいたろう
磯山薫(コンドーム磯山)
山田太郎(墜落山田)
富士毬藻(富士まん)
三宅たけし(破廉恥三宅)
この7人は高校の同級生である。
山野たけしは高校に入学したのが26歳の時で、5回留年している。他の6人からしたら15歳年上になる。
これはこの物語に何ら関係のない話である。
けいたろうには18人の子供がいる。そして孫が4人。その子孫22人全てが男の子である。
破廉恥三宅はけいたろうの長男が2歳の時、長男の使用済みオムツを、ある意味未使用(アルミシ)として販売し、買主の住所を特定して盗聴器やカメラを仕掛け、アルミシを別の目的に使用している人を盗撮、盗聴し、捕まった経歴がある。(7回)
そのことを許したけいたろうに対し、そんなことを許したけいたろうが許せないと、三宅とけいたろうの確執が始まったのだった。
偶然に破廉恥三宅のアパートを突き止めたけいたろう。
「おーい三宅!」
「おーいけいたろう!」
「たけしにコンドーム磯山と富士まんを探すように言われて、お前の家に辿り着いた!」
「やっぱりバカだなお前は!」
「お前も相変わらず破廉恥だな〜喉仏の下に矢印してこれは勃起じゃありませんってさぁ〜」
「ああこれか?」
「自意識過剰だろ〜誰も勘違いしないから!」
「いやいやお前こそ!何でずっと親指鼻に入れてんだよ~」
「まあまあ細かいことは気にするなよ!」
「で、なんだよ?」
「お前には特に何もないよ。富士まんとコンドーム知らねえか?」
「コンドームはたしか、どっかのファミマ裏でホームレスしてるって聞いたぞ。富士まんは財務大臣になったんだろ?たしか~」
「そうだったのか!情報ありがとうとのことです。」
三宅は情報をくれた。とても大事な情報を。
どっかのファミマ。財務大臣。
しかしけいたろうは分かっていなかった。ファミマと財務大臣の意味を。
ちなみにけいたろうが鼻に入れていたのは足の親指である。
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