900字にしよう❗️この闇魔法を、どう思いますか?「もう、やめたい。転職、したいんですけど~」
第1話 あの人たちって、こういう人に似ている。 「冒険をはじめたら、もう、がんばれません!がまんできません!転職したい!」
900字にしよう❗️この闇魔法を、どう思いますか?「もう、やめたい。転職、したいんですけど~」
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 あの人たちって、こういう人に似ている。 「冒険をはじめたら、もう、がんばれません!がまんできません!転職したい!」
新社会人の、闇魔法。
「入社した会社、もうやめたいんですけれど。転職したいんですけれど」
そう言っては、退職代行サービスの業者に泣きつく人たちが痛い。
「だって、話がちがうから」
生まれてからずっと、何もかもが自分たちの期待通りにいくんだと、かんちがいしていませんか?
中学生や高校生も、がっかりだろうな。
「あれが、大人なのか」
「過保護病?」
「悲しい」
「打たれ弱いんだね」
「俺たちも、将来、ああなっちゃうかな?」
ああ、闇魔法。
今どきの新社会人って、こんな人に似ている。
「冒険をはじめたら、すぐに転職したいと言いだす異世界なやつ」
異世界といえば、異世界に住む友だちと知り合い、こう言われたっけ。
「なあ、レノン?もう、お互い中学生だ。TVでもネットでも良いから、これまで以上にニュース番組を見たほうが良いみたいだぞ?レノンも俺も、いつかはあの新社会人になってしまうんだから」
「レノン」は、この春に中学3年生となった、新社会人について考えさせられている彼の名前。 日本男子。
「へえ。いつかはあの新社会人になってしまうって、だれが言っていたんだ?」
「魔法道場の先生」
「きびしいね」
でも…。
きびしいかもしれないけれど、新社会人っていう人たちをしっかり面倒見てくれそうじゃないか。
「努力する力がないから、何もしていないのにすぐ弱音を吐く。退職したい」
そこを、何とかしてもらえるんじゃないか?
他人思いの彼は、異世界の友だちに願いごとをする。
「そうだ」
「どうした、レノン?」
「あの新社会人たちを、そっちの道場できたえてあげられるかな?」
でもねえ…。
その願いは、闇魔法となってしまった。
異世界の地上では、悪魔族が人間の姿をして町をうろついている。
空では、炎を吐くドラゴンたちが飛ぶ。
海では、3つ目の大王イカが冒険者たちの命を狙っている。
「あ!遠くに、ネコがいるぞ!かわいいなー」
で、近付けば、体長3メートルのデカニャンコだったりさ。
そんな恐ろしい異世界に、あの新社会人を送れば、どうなる?
「…もう、やめたい。転職したい」
結局、それかー!
「俺は、転職より転生がしたいぜ」
じゃあ、1回死ぬんだね?
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