第18話 公安委員会
「そうだったのですか……私がまたご迷惑をおかけする事になり、どうお詫びして良いか」
「心配するな。全国の警察関係の人々から沢山の励ましの手紙やメールが届いている。我々警官が銃を撃てなくなったらどうなる? 暴力団など悪人はしたい放題になる。アメリカや外国はどうだ? 相手が警官に抵抗したら威嚇射撃なしで銃を撃って犯人が死亡しても査問委員会なんか出てこない。以前から警察官はどんな状況でも発砲してはいけないのかと全国の警察官から不満が出ている」
いずれにせよ今回発砲した事件は世間や全警察から賛否両論で騒がれるだろう。でも嬉しかった。警察や世間から晒し者にされると思っていた。二人は俺の肩を叩いて励まし帰って行った。
マスコミはどうこの発砲事件を警察は判断するのかテレビ、新聞で連日騒がれた。
二日後。俺は公安委員会に呼ばれ処分が決まった。十名近い査問委員会の人達だろう。入室すると品定めするように一斉に俺に視線を浴びせる。座るように即され一礼して俺は席に着いた。
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