夢と希望

ファントム

第1話

「おぎゃぁー」            

「奥様、お疲れ様です。おめでとうございます。元気な男の子です。」

「ええ…みんなありがとう」

「いえいえ!お気になさらないで下さい。奥様の世話をするのが私達の仕事ですので。ほら坊っちゃんがこちらを見ておりますので。」    

「あら…ほんとうね…なぁに私の愛しい子」

「……う?…きゃあきゃあ…だぅ?」


「「「か、かわいい〜♡!」」」

「何なんですか。可愛すぎますよ」

『コクコク』

「た…確かに!我が子ながら可愛い過ぎね。もう天使が生まれてきたのかと思ったわ。うりうりぃ〜」

「きゃっきゃ」

「ところで、お名前は、お決まりになりましたか。」

「ええ…もちろんよ!この子の名は……レインよ…レインナシュアよ…」

「レイン様!なんて素晴らしお名前ですぅ〜」

「コクコク……グッ!」

「レイン?」

(スゥ〜スゥ〜)

「あらあら…寝ちゃったのね?」

(お休みなさい、私の可愛い子供♡)


それからと言うと……色々あった。それは…

「おい!無能…いい加減目障りなんだよ…なんでお前なやつが!」

「…やめろ…家族だろ!」

「家族だぁ…ふんっ!ふざけるなぁ…こんな奴家族では無い…そう思ったことも無い…貴様がそう思いたければ勝手にしろ…」

「兄さん…ごめん…俺が…」

「いや…いいんだ!レインのせいじゃない…古い仕来りに縛られてる…この家が悪いんだ。…だから気にする必要はないよ。」

「……(ジワッ…)「に゙い゙ざん…ありがとうぉ〜」

「泣くなよ…ぐすッ!良いから……」


兄さんの手を取り…共に歩いていると「あらぁ無能じゃない〜何してんのよ…」「ほんとうだ…嫌だ…」そんな声が、背後から聞こえてきた。声がした方を向くとメイド達が嫌な顔を…していた。悲しい…そんな俺を見て兄さんはメイド達に怒鳴り掛かった。


「…貴様ら…いったい今のは、どうゆう訳だ!……言ってみろ。よくも…よくもよくも可愛い弟を泣かせてくれたな。さぁどうしてやろうか?」

「あら、ぜんぜん怖くないわよ…あんたこそ…その無能を庇うなんて正気の沙汰じゃないわ……ふん!「……何処に居るの?」あらやだ奥様が呼んでるわ…行くわよ。」

「「……は〜い」」

メイド達が立ち去ると「さぁ行こうか」と兄さんは優しく…連れて行ってくれた。


兄さんの部屋に着くと「嫌ねぇ!無能じゃない!ちょっと近づかないでよね…ああ嫌だ嫌だ…」何と姉さん達だった。そう姉さん達も俺に対する態度は同じなのだ。


「ふん…無能と同じ空気など吸えないわ…(いい加減居なくなってくれないかしら?)ふん…行きますわよ」

「「……待ってください…お姉様ぁ」」

「「「…ああお嬢様…走らないでくださいよぉぉぉ!」」」


兄さんの顔を…恐る恐る見ると…切れていた。「…いい加減にしろよな…はあ!!ごめんな、大丈夫だよ大丈夫」兄さんはハッとして慰めてくれた。…いや泣いたのは今のは兄さんのせいだからなぁぁ



その夜俺の部屋に普段来ないメイドが来ていた。何か…嫌な予感がするな。そう思いながらも…メイドについて行き…食堂へと着くと中にいた母さん達が……こちらを見ると何やらメイドを呼び…指示を出した。正直もう帰りたい…そんな気持ちでいっぱいだった!


「あら…来たわね…ふふっ!私の息子、いや違うわね…こほん無能よ…貴方に処分を言い渡すわ…はあ無能は我が一族には不要な存在……だ…か…ら、追放よ…今直ぐに出ていきなさい!……」


「「「クスクスクスクス」」」

「……プププッ…」

「きゃははは……ださぁ」

「「……フッ…」」


そんな声を聞き…俺は……堪らず走り出した。背後からは笑い声が充満していた!


「ちょっと…いいかい!」

「兄さん!!うん良いけど!」

「コレを渡そうと思ってね…はいどうぞ!」

「ありがとう…ところでコレはいったい?」

「ふふん…それは、あとのお楽しみとゆう事で……レイン体に気おつけて……」

「うん!ありがとう……さよなら」


………ああ…やっぱり寂しいな…でも頑張らなきゃ!……行くぞ!




『………旅立ちましたか…ふむ…どうやら思惑どうりに事が進んでいる。…しかしあの子には悪いと思っている。なにせあの家の人間を催眠を掛け追放に導いたのだから。……さてそろそろ催眠を解くとしよう!ほれ!』


「…!!?あれ?…私は…確か?…う~ん肝心なところが、靄がかかったように思い出せない。……そうだ!私の可愛いレインの様子を見に行きましょう!」

ルンルン気分で…いると前から長男と長女達が…何やら暗い顔を…しながら歩いているではないですか。う〜ん心配です…話しかけましょう。


「どうしたのですか?」

「「「「!?」」」」

「お、お、お母様!何でもありませんよ…ええそうですとも……」

何やら私に隠しているようですね。コレはお仕置きが必要かしら?


「何を隠しているのか、知りませんが……いいから話しなさい!…話さないなら…」

脅し風に言うと…娘が…「お母様…これ…わ、わた…わたし…どうしたらいいのかわからないの…どうしたら」


手紙を受け取ると…そこには『……レインの代わりに書くよ……貴女達は…最低だ!レインをイジメ…しまいには、追い出した!もう…あんた達を信じない!………〜アルベルト・ナシュア…』と書かれていた。…(私が、私達が……レインを追い出した…いやそんなはずは…まさか)

そう…思ったが、もう何もかもが…遅かった。いやまだだまだ間に合うはず。(待っててねレイン必ず!)


(ごめんね…レイン…私のせいだよね。でも会いたい……)

(……レイン…わたくしは)

(ごめんな…こんな兄貴で…ちくしょう…俺は何をやってんだ!)


その頃!使用人達も…どよんでいた

「………スンスン…うぅぅ」

「……ぶぇぇぇ……グスン」

「…………なんてことを……」





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ファント厶でございます。知らない方は初めまして。知っている方はこんにちは……さて如何だったでしょうか………いやぁレインの家族を催眠した…のはいったい誰なのか。

続きが…気になったら

是非☆や♥をおねがいします。


それではよい4連休をお楽しみください。それでは…失礼します。

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