番外編 『過密日程』

『霰琳が七歳の頃』


 玄武の巫である霰琳の朝は早い。将来淑妃になる者として、其れなりの教養が必要なのだ。



5:30~ 起床

(身嗜みを整える等々)

6:00~ 朝餉

(主な献立…糕穣暢米/味噌汁/焼魚/漬物)

7:00~ 授業

(霜花と二人で講議を受ける)

10:00~ 休憩

(次の授業の準備)

10:15~ 授業

(毎日、礼儀作法の授業)

11:50~ 昼餉

(父母と共に食事)

12:30~ 自由時間

(霜花と遊ぶ、授業準備)

13:00~ 授業

(霜花と二人で講議を受ける)

16:00~ 休憩

(次の授業の準備)

16:15~ 授業

(自習、実技)

18:00~ 風呂、自由時間

(ゆったりのんびり、復習)

20:00~ 予習、復習

(次の日の準備)

21:30~ 就寝


以上、異常な過密日程。

土日もずっと此れで、休める日が無い。



「北亀。傍から見て、わたくしの日程は其れ程にも異質なのかしら」

「うーんまあ、今迄いままで小霰位の年頃の子供を見てきた僕からすると変かなぁ。記憶に有る限りだけど……大体の人の子は泣き喚いて死んでいったよ」

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