伍 『命令』
現在、霰琳は牢の中。
北亀は
『ん~、小霰は
「わたくしは
『うん』
にまりと笑う北亀に、霰琳は花笑む。そして、
「——北亀」
『なぁに?』
「——わたくしを
『うん、いいよぉ。出したげる』
人の子も神も皆、
——と、複数の何者かの
北亀が不快に歪んだ顔を見せたが
霰琳は早急に表情を
やってきた
「罪人、黎 霰琳。貴殿は、上級妃毒殺未遂で
「
「
「……黒曜宮は
途端に態度を変えた霰琳に
肩の辺で、空気がぴりっと弾ける。
『……あ~もう、
『ちょっと
蛇の如き瞳孔を横に動かして、北亀は誰一人逃がさぬ意を
『何?
次々と宦官を
「嗚呼……北亀は、わたくしの為に
歓喜と愉悦から、ぞくぞくと体が震える。
『小霰、もう出してあげる。邪魔な奴らは居ないから』
我に返った霰琳は、血に染まる北亀の手を迷いなく取って立上がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます