肆 『茶会』
「起きて
『えぇ、何でぇ? 寝てる時の小霰も可愛いから、ずぅっと見てたいんだけどなぁ。嗚呼、そう言えば昨夜、
(今、話を逸らしたでしょう)
〝这次由龙剑公主主持茶道。这个物品是为了公主们之间的交流而设计的。〟
「
『まぁ、僕は小霰が危険に
「わたくしもこんな物を貰ったのは初めてですし……
二人揃って顎に手を当て、顔を見合わせる。
「ですが、折角ならば参加してみましょう!」
「
『侍女が一人
——
~~~
「
「はい。存じて居りません」
従順な侍女らの声を聞き、赫貴妃は困り眉で上級妃達を見回した。
——
「ふん、まあ良い。
「あ、
各妃の侍女が茶を淹れるが、霰琳付きの侍女は存在しない。誰も霰琳に茶を運ぶ事無く、茶会が始まった。
こくり、と喉を鳴らして茶を飲む妃らを眺めて惚けていると、突如月汐妃が倒れる。
「きゃあああぁ」
「月汐様!」
正に阿鼻叫喚の地獄絵図。妃も侍女も見境無く、誰もが叫んで絶叫を撒き散らしていた。
かしゃんと音を立てて床に落ち、砕け散った白い茶器。
「あら、
「毒見役、前に出て来てなさい‼」
頬に手を当て
「……あ」
「ど、毒見役は私で
「だとすると、直前に毒を盛ったに違いありません。
(
「図星ですね? 黎淑妃」
意味有り気な
——そうして、霰琳は牢へと放り込まれた。
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