2ー13.オールナイトにご注意

「まじかよ、、」


年を越してしまった蕎麦を食べながら話す。汁を吸っても旨い。が、それどころではなかった。


「なんだろう、あいつと急に距離が離れた気がする、、」


「今まで、とんでもない人にあってたんだ、、今度自慢しよ、、」


「というか、二人ともあのバント知ってたの?」


「そりゃあ、、まぁ、」


「しっているというか、、」


澪ちゃんは古見にギターを教わっていたがそれを話したらファン全員が襲ってきそうだ。


「俺に関しちゃ、元メンバーだしな」


「「え‼‼」」


驚くのも解るがは、元々は俺と古見が二人で始めたバンドだ。古見がギタボで俺がベース、そこにドラムが入ったあと本業小説家が忙しくなったころに脱退。キーボードとベースを新たに迎え入れたのが今のあいつらだ。全員がライブハウスで会った知り合いだからいまでも連絡は取り合っているが、、。


「あいつらが紅白ね、、感慨深いねー」


「感慨深いのはいいけど、今度全員のサインもらってきてくれる?」


「あー、取り行くの面倒なんで来てもらいますか、、」


横ではしゃぐ母さんをみながら、連絡を送る。


■■


柴『1月4日空いてる?家で新年会やろうぜ?』


フー『ローストビーフはありますか』


柴『、、作っとく』


フー『行く行く!』


柴「じゃあ、バンドのやつらにも招待しといて」


フー『り』


■■


「連絡ついた。1月4日に来るって」


「わかった。何がなんでも予定開けるから」


「そんな好きだったの?そのバンド」


遅れて起きた酔っぱらった父さんが話す。テーブルを見ると酒瓶がからになっていた。飲みすぎだ酒カス親父飲んだくれ


■■


「お前ら聞け!柴田の家で新年会やるってさ」


「「「まじで!」」」


「まじまじ、飯も酒も用意してくれるってさ」


そう言うと楽屋はさらに盛り上がった。


「あの、、「流星」の皆様方、この後参加者の写真撮影がありまして、、」


「あぁ、すみません。今行きます」


ギターを持っていざ行こうとした時、ポケットから電話が鳴った。確認すると見慣れたアイコンが目に写る。


「あ、お前ら先行ってて!からだ!」


「「「了解、リーダーシスコン」」」


皮肉に一切気づかずに電話にでる。その姿はシスコンの鏡だったと現場に居合わせたスタッフは語る。

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