17.互いの決意

「おーおはよう、今日は遅いね」


「マ!ジ!で!ヤバイです、朝御飯ー、、」


「はい、弁当箱にいれといたから急いで、」


あぁ、やらかした。昨日遅くまで起きていたせいで完璧に寝坊した。普段家を出る10分前に起きて、着替えて、今の時点で残り5分、ギリギリ間に合うかどうかで髪を整える。


「あぁ、今日は送っていくよ」


洗面所にあった櫛を使ってアホ毛を直していると、これまた嬉しいことを言ってくれた。


「はい、じゃあお願いします」


「よし、じゃあ準備できたらいっ


「できました!」


ついつい声をあらげてしまった。そう言うと彼は笑いながら、「オッケー」と言って玄関に向かった。私もバッグを持ち、続いて玄関に行き、2人で車に乗りこむ。シートベルトをして、エンジンをかける。


「それじゃあ、行こうか」


彼のキリッとした横顔をみて、白くきれいな手を、美しい黒髪をみて、私は改めて決心した。


「この気持ちを、気づかせる。そして絶対に結ばれる」


■■


「まずい、完全に意識してしまっている」


昨夜飲んだ酒は(おそらく)完全に抜けているはず、なのに顔が熱くなる。普段ならこんなことはないが、今日は横に同居人金咲さんが乗っている。ただそれだけで意識してしまう。何気ない会話が楽しい、笑っている顔をもっとみたい。


「都合良すぎるよな、」


「どうしました?」


「いや、なんでもないよ、」


そう、この気持ちは消さなきゃいけない。何せ、、。


「どうしました?」


「いや、大丈夫だよ」


改めて誓わなければ、


「この気持ちはバレてはいけない。そして、消さなければならない」


~あとがき~


と、言うことでここまでを第1章、「出逢い編」としたいと思います。この調子で書いていきたいので、是非これからも応援してください!

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