第8話 *主人公視点外

「7時15分。桜木町Cランクダンジョン、ダンジョンパレード対策本部を立ち上げる。レベル3」

今日は朝からギルドは忙しい。

受付嬢である私は今日1日を憂いている。

ダンジョンパレードの発生の兆候が観られた。


「鈴木!今日Cダンジョンに入った奴は!」


「はい!2パーティ向かっています。Bランクパーティの筋肉温泉同好会の5名とCランクパーティの夕暮れ烏の8名と、ダンチューバーの三井ララ丸氏が1人です!」


まだ、朝が早いからこの3パーティだけであったのが不幸中の幸いである。


「他にソロの奴は!」


「ギルドを通してはいません!!」


「封鎖は行っているのか!」


「まだ、行えていません!!」


「了解した!!すぐにSランクパーティの世界樹の息吹に出動要請をした。封鎖を出来るだけ早く行えるようにしろ!!俺は上で潜る準備をしておく!何か用があるやつだけ来い!以上!」


ギルマスの質問に答える。

ダンジョンに入る際には冒険者は基本ギルドに届けを出して入る。

届けと言っても入る人数、名前と緊急連絡先だげた。これをするだけで保険に加入できる。

イレギュラーやパレード、崩壊時などに巻き込まれても治療費が無料になる。

その為FランクのダンジョンをSランクパーティが入るなどの圧倒的実力がある場合を除けばSランクパーティーでさえギルドに届けを出して入る。

そのため、今Cランクダンジョンに入ってると考えられるのは両パーティあわせての14名だけだと考える。


ダンジョンパレードの為神奈川で活動している冒険者がここ横浜ギルドに集まっている。

そう、Sランクパーティである世界樹の息吹を筆頭にして桜木町ダンジョンに突入する為だ。


「Aランクの方は左側、Bランクの方は中央、Cランクの方は右側、DとEの方は食堂の方にお集まりください!!繰り返します。Aランクの方は左側、Bランクの方は中央、Cランクの方は右側、DとEの方は食堂の方にお集まりください!!」


ガヤガヤと動き出した。

みな、稼ぐぞと心意気が感じる。

この目が好きで受付嬢をしていると言っても過言ではない。

冒険者は人気職業ではないが、かっこいい職業である事は間違いないと私はずっと思っている。


私の推し、ララちゃん無事に帰ってきて!



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