2.バシレイア王国

 元は『神の支配する土地』などと呼ばれ、明確に名前はなかった土地。

 十三の神がそれぞれ十三の領地を支配する形で、うち建国のころにひとつは滅びていたため、十二の領地を知略と武でまとめ上げた建国王により成立。

 成立の際、建国王に助力したディアノイアとエクスロス以外は軍を持つことを禁じられている(兵士は可)。

 領地の名と支配する一族の家名は同じ。かつては神から加護を与えられ、それを示すものが色だった(盤上遊戯は賽の目次第の時代ごろまで)。

 以降色は残っており、その色がなければ貴族としては認められない。

 また『王国』という名ではあるものの、王も『エクスーシアの領地の当主』という認識が強く、それぞれの領地の意識が強い。そのため、王に従う、王を敬うという感覚は薄い。


【バシレイアの神と領地】

 エクスーシア

  天空と雷の神。

  色は空色。

  建国王がエクスーシアの一族だったため、王の一族となる。

 マカリオス

  結婚と母性の女神。

  色は薔薇色。

  エクスーシアに嫁ぎ王妃となれる二つの家のうちひとつ。

 ディアノイア

  智恵と戦略の女神。

  色は薄い紫。

  軍を持つことを赦された家。エクスロスとは伝統的に不仲。

 ヘリオス

  預言と芸術と医療と太陽の神。

  色は金。

  時代が進んでも唯一影響力を残している神託の主。

 シュガテール

  愛と美の女神。

  色は銀。

  エクスーシアに嫁ぎ王妃となれる二つの家のうちひとつ。

 エクスロス

  戦いと厄災の神。

  色は赤(目は黄金色であることが多い)。

  軍を持つことを赦された家。東側の過酷な三領のうちひとつ。

 ニュクス

  狩猟と森林と月の女神。

  色は黒。

  森を領地とし、あまり表に出てくることがない。

 アグロス

  農耕と大地の女神。

  色は茶色。

  伝統的に多産の家系。種蒔きが得意と揶揄される。

 デュナミス

  鍛冶と鉱山の神。

  色は灰色。

  東側の過酷な三領のうちひとつ。デュナミスは欠落があると伝わる。

 ヒュドール

  海洋と塩の神。

  色は青。

  バシレイアにおいてすべての海を支配する領地。

 フォティア

  炉と家庭の女神。

  色は橙色。

  建国よりも前に滅びた一族。旗にのみその名残がある。

 アルニオン

  豊穣と酩酊の神。

  色は葡萄色。

  西側の隣国と領地を接し、防衛線となっている領地。

 クレプト

  商業と盗賊と伝令の神。

  色は砂色。

  東側の過酷な三領のうちひとつ。オルキデ女王国への玄関口。

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