第7話 ゴブリンは雑魚モンスターですか?そうです!!!

「前回の失敗はミノタウロスという強力なモンスターばかり召喚したことだ。」


「そうでヤンス?」


「ドアホ!それ以外に何があるというのだ!」


「ん〜。どうでヤンスかね〜。それで今回はどうするでヤンス?」


「今回は雑魚モンスターばかりにするのだ!」


「スライムでヤンス?」


「ドアホ!スライムを舐めるな!他にもいるだろうクソゴブリンとか!コボルドとか!」


「ちっちっちっ。ゴブリンは数さえ集まれば雑魚でないでヤンスよ!」


「ドアホ!調子に乗るな!ゴブリンなんぞ百でも千でも余裕だわ!」


「そこまで言うならゴブリンを千体用意するでヤンス!」


「あんな気持ち悪い奴ら千体も居たら発狂死するだろうが!」


「矛盾してるでヤンス…。」


「ひとまず1層にコボルド。2層にハーピー。3層にオーク。4層にお前ら。5層にミノタウロスだ!」


「違う種類のモンスターを入れ込むでヤンス?きっと階層またいで喧嘩するでヤンスよ?」


「ドアホ!今回は各階層を繋ぐ通路にモンスター避けの香草を植えてあるだろうが!」


「そういえばそうだったでヤンス。なんだか最近あの匂いに慣れてきたでヤンス。」


「ん?あの匂いに慣れることがあるのか?」


「わりと他のゴブリンも慣れてきたと言ってるでヤンス。」


「ドアホ!そういうことは早く言え!…ダンジョンの長期運用を考えるなら別の手段を用意しとかねば…。」


「そういえば魔導監視カメラとか大丈夫でヤンス?またバレたりしないでヤンス?」


「そこは大丈夫だ!手はうってある!」


「ホントに大丈夫でヤンス?」


「ドアホ!私が大丈夫だと言っているなら大丈夫なのだ!」


「へいへいでヤンス。」


「そんなことよりモンスター達の食物の準備はちゃんとできているのであろうな?」


「大丈夫でヤンスよ。ただあれめっちゃ不味いでヤンス。日に日に心が死んでいくでヤンス。」


「ドアホ!無駄に舌がこえよってからに。他のゴブリンは喜んで食べているから問題無い!」


「あいつらにもいつか美味しい料理を食べさせてやりたいでヤンス。」


「ドアホ!そんなことしたら食費がいくらあっても足りんわ!」


「え〜〜〜。」


「もういい。クソゴブリンに構っていたら時間がいくらあっても足りんわ!さっさと召喚するぞ!」


「らじゃーでヤンス。」



ー数時間後ー

ーダンジョン近くの隠れ拠点ー


「良い感じにモンスターを配置できたでヤンスね。」


「当たり前だドアホ!今回は完璧よ!」


「それフラグでヤンス?」


「ドアホ!そんなわけあるか!」


「へいへい。あとは誰か来るのを待つだけでヤンスね。」


ー1週間後ー


「ドアホ!ドアホ!ドアホ!誰もこないではないか!」


「元々建設をバレないよう誰も来ないような所にダンジョン創ったでヤンスからね〜。」


「…ふん。いずれ誰かしら来るだろう。私は次に進むぞ!」


「次ってなんでヤンス?」


「ドアホ!また1つダンジョンを創るに決まっているだろ!」


「まじでヤンス!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ダンジョンを創るぞクソゴブリン! トマトとタケノコ @tomatake

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ