第6話 2つ目のダンジョンはゴブリンの◯◯部屋?

ー新ダンジョン内最下層−秘密の隠し通路−建設ゴブリン拠点ー


「クックック。2つ目のダンジョンがようやく完成したぞ!」


「…。」


「…。」


「…。」


「ドアホクソゴブリン!私を無視するとはいい度胸ではないか!」


「あっオヤビンしーでヤンス!赤ちゃんが眠っているでヤンスから!」


「ドアホ!何が赤ちゃんだ!知らぬ間に繁殖しておって!」


「しょうがないでヤンス。性でヤンス。ゴブリンは数をこさえないと生き抜いていけないでをヤンス。あともう少し声量を下げて欲しいでヤンス。」


「ドアホ!ドアホ!ドアホ!!!」


「「「んぎゃぁぁぁぁ!!!」」」


「あー。赤ちゃんみんな起きちゃったでヤンス…。」


「うぎゃぎゃぎゃ!」

「くぎゃぎゃ!」

「るぎゃぎゃ!」


「わ、わかってるでヤンス。オヤビンにはオイラから文句を言っておくから、みんなは赤ちゃんの世話をよろしくでヤンス!」


「おいクソゴブリン。奴らは私に文句があるそうじゃないか。聞いてやろうぞ?」


「オヤビン魔力を高めないで欲しいでヤンス!…みんな繁殖期で普段より気が立っているだけでヤンスから。」


「何が繁殖期だ!年がら年中繁殖期ではないか!まったく。半年でゴブリンの数が4倍にまで膨れ上がるとは…。」


「よーしよしよし。べろべろばーでヤンス。」

「ぐきゃきゃぎゃ!」


「オヤビン!オヤビン!見て下さいでヤンス!この子めっちゃ可愛いでヤンス。笑った顔があの子にそっくりでヤンス。でもこの目元はオイラにすっくり!きっとオイラとの子でヤンス!」


「ドアホ!そんなのどうでもいいわ!」


「そんなこと言わずに。この子オイラに似ているでヤンスよね?」


「まるで貴様をコピーしたような醜悪顔だな!」


「いや〜そんなに似ているでヤンス?照れるでヤンス。やっぱコイツはオイラの子でヤンス!」

「うぎゃぎゃ〜。」


「ドアホ!集団で乱交するから誰が誰の子か分からなくなるのだ!」


「そうはいってもでヤンス。種を残すならあれが1番効率的でヤンス。」


「ドアホ!効率だろうがなんだろうが私の神聖なるダンジョンの一層をヤリ部屋扱いにしたことは忘れんからな!」


「しょうがないでヤンス。外は危険な奴らでいっぱいでヤンスから。モンスター避けがあるダンジョンが安心安全でヤンス。」


「この拠点施設を作らせてやったのだ。ここ以外でヤリよったら、貴様ごと燃え尽くすからな!」


「わかってるでヤンス。そこはもうゴブリン達に叩き込んだから大丈夫でヤンス!」


「まったく…。まぁ今はもうどうでもいい。せっかくダンジョンが完成したのだ!そこを祝わなければ!」


「宴でもやるヤンス?」


「ああそうだな。」


「ホントでヤンスか!?」


「宴も宴。サバトだ。つまりはモンスター召喚の宴だ!」


「…なんだそっちでヤンスか〜。期待して損したでヤンス。」

「ぐきゃきゃ〜。」

「我が子もそう思うでヤンスか!良い子でヤンス

〜」


「ドアホ!さっさと準備をするぞ!赤子はどっかにやっておけ!さもなくば触媒に使うぞ!」


「それはダメでヤンス!…可愛い子ちゃん、この子を頼むでヤンス!」

「うぎゃうぎゃ!」

「よろしくでヤンス!それじゃあパパは行ってくるでヤンス!」

「うきゃっきゃ!」

「可愛いでヤンス!!」




「おい、いつまで待たせる……。」

「待つでヤンス!魔法を撃たないでヤンス〜!」

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