第4話 新拠点に到着したぞ!
ー国境関所ー
「はぁ、はぁ、とうとうとなりの国まで来たヤンスね。疲れたでヤンス。」
「ドアホ!こんなところで立ち止まるなクソゴブリン!まだこれからだぞ!」
「オヤビン、行く宛はあるでヤンス?」
「当たり前だドアホ!さっさと行くのだ!」
「へいへいでヤンス。」
ー数時間後ー
ー新拠点ー
「よし、ここだ!」
「よ…ようやく着いたでヤンス〜。」
「ドアホ!入口前で座り込むな!さっさと中に入れ!」
「わかったでヤンスから、蹴らないでくれでヤンス。」
「灯りはちゃんとつくみたいだな!」
「ここはオヤビンの持ち家でヤンス?」
「当たり前だ!私は世界各地にダンジョンを創るつもりなのだぞ!あらゆるところに拠点を作っておいたのだ!」
「流石オヤビン。そういう所は準備がいいでヤンス!」
「よし、荷物の解体だ!」
「!?流石にもう休ませて欲しいでヤンス!夜通し歩いてもうヘトヘトでヤンス〜。」
「ポンコツな奴め!休んだ後は馬車馬の如くこき使ってやるからな!」
「へいへいでヤンス。おやすみでヤンス。」
「ドアホ!こんなところで眠るな!邪魔だ!奥に行って眠れ!」
ー次の日ー
「ドアホ!いつまで眠るつもりだクソゴブリン!」
「ムニャムニャ…オヤビン、おはようでヤンス。」
「ドアホ!丸一日眠りよって!」
「そんなに眠っていたでヤンスか。通りでお腹がペコペコでヤンス。」
「呑気なことを言いよって!早く準備しろ!前の拠点で多くの研究素材を失ったのだ!代わりとなるものを探しに行くぞ!」
「街に行くでヤンス?そしたら朝御飯も買うでヤンス!」
「ドアホ!飯は1番最後だ!」
「お腹ペコペコで死ぬでヤンス!」
「一日二日飯を抜いたところで死ぬかドアホ!」
「お、横暴でヤンス〜。」
ー数時間後ー
「うむ。期待以上に欲しい素材が手に入って良かったぞ!」
「オイラも期待以上に美味しいごはんが食べれて満足でヤンス!」
「ドアホ!とんでもない量を食べよって!」
「しょうがないでヤンス。もう腹と背がくっつきそうだったでヤンス!」
「まぁいい。早速ダンジョン創りといこうか!」
「もうやるでヤンス!?」
「当たり前だドアホ!私のダンジョン熱がもう燃えたぎっておるのだ!」
「また穴掘りをやるでヤンスか…。」
「安心しろクソゴブリン!前回のダンジョン作成でコツは掴んだ!すぐにできるぞ!」
「…ゆっくりでいいでヤンスよ。作業量は変わらないでヤンスから。」
「ドアホ!これからダンジョンを創ろうというのにそんな情け無くてどうする!」
「前にも言ったでヤンスが、早く仲間を増やして欲しいでヤンス!」
「ドアホ!前の拠点を潰されて知能向上魔術を使う為の材料なんぞ無くなったわ!」
「別に知能向上させなくていいから、人手がほしいヤンス!単純労働させればいいでヤンス!」
「知能が低いモノなど管理するのが大変なのだ!」
「オイラが責任を持って面倒を見るでヤンス!だからお願いしますでヤンス!」
「…いいだろう。そこまで言うのなら貴様が全責任を持つのだぞ!」
「!やったでヤンス!ありがとうでヤンス!」
「ならば、何を召喚するか。」
「オイラと同じゴブリンがいいでヤンス。同じゴブリンならオイラも指示が出しやすいし、相手も伝わり安いと思うでヤンス。」
「…貴様みたいな醜悪顔が増えると思うと嫌だな。」
「人間の美的センスは分からないでヤンス。こう見えてオイラは野良時代はブイブイ言わせてたでヤンスよ?」
「ゴブリンの美的センスなぞどうでもいいわドアホ!まぁいい。ゴブリンを召喚してやる。ダンジョン創りの効率が上がらなかった場合は貴様ごと燃えカスにしてやるからな!」
「大丈夫でヤンス!さぁお願いしますでヤンス!…できれば美女ゴブリン可愛い娘ゴブリンとかをお願いしますでヤンス!」
「ドアホ!無差別召喚でそんなの選べるか!それにダンジョン創りに使用するなら力仕事ができるゴツゴツしたゴブリンにすべきだ!」
「え〜。そんなやついたらオイラの気力が削がれるでヤンス!」
「…。貴様を海の上まで送還してやろうか?」
「じょ、冗談でヤンス!どんなゴブリンでも文句言わないでヤンス!」
「全く…。よし、召喚!!」
「おおー!!!」
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