タクシードライバー悲哀

クライングフリーマン

タクシー問題

 タクシードライバー不足。ドライバーの家族にとっては、大変なことかも知れないが、このことを「ざまあみろ」と思った諸兄も少なくないと思う。

 白タク(無許可ドライバーのタクシー)を一掃して、タクシーの組合は全国的になった。しかし、そのことで、組合の料金設定は絶対になり、利用者がどんなに不満でも、「不可逆的な料金改訂」が、何度も何度も行われて来た。

 TV離れが昨今言われているが、タクシー離れほど深刻ではない。

 距離だけでなく時間が「料金計算プログラム」に組み込まれた。

 渋滞は勿論、踏切などの待ち時間が膨大に料金を加算していく。

 乗客は、安全運転より、料金の加算が少ないことを祈るようになった。

 ライドシェアでドライバー不足が解決?早計な気がするが、今は何も言うまい。

 ある時から、一定の距離以上走れば、標準超過分を割り引くサービスが誕生したが、焼け石に水、である。

 利用者は、値上げして欲しくないのである。

 組合に入らないタクシー会社のタクシーが走っていれば、なるべく、そちらを利用する。

 当然である。組合タクシーは、そのタクシー会社を「風聞(醜聞)」を撒き散らかしてでも妨害した時期がある。それは、『自滅の刃』だった。

 マイカーが増えたからタクシー利用者が減った、と言い訳した時期もあった。でも、今は、情報の時代。自然淘汰される。手枷足枷で働き、嘱託社員になれば、年金は税金で上前撥ねられる、働き甲斐がない、とタクシードライバーの友人は言っていた。

「年金で悠々自適の生活」。それは、高度経済成長の時代の話。

 誰が、新しい「波」を乗り越えるか?それは、今は誰も想定出来ない。

 ―完―


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タクシードライバー悲哀 クライングフリーマン @dansan01

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